やらない後悔はしてもやった後悔はない。
こんばんは。木下雄斗です。
これは結構私が大事にして行きたいと思っている考え方なのですが、心理学的にも、やらない後悔の方が大きいことが分かっているみたいですね。
やった後悔=行動した後と捉えて考察してみても、幸福度を下げることが「慣れ」であることを考えてみると、変化をしてみることは非常に大切のように思えてきます。
まず、コーネル大学の社会心理学者のトーマス・ギロビッチ先生の実験で75%もの人がやったことへの後悔よりもやらなかったことへの後悔のほうが大きいということが分かっています。
さらに、後悔について興味深い実験をされています。やらなかったことへの後悔の中でも2種類に分類すると、
「理想への後悔」と「義務への後悔」へと分類されます。非常にシンプルですね。
「理想への後悔」というのがどういうものかというと、やりたいと思ったことに挑戦できなかった、時の様に、自分の夢を追いかけなかったという後悔のパターンです。
そして、義務への後悔というのは、やらなければならないことができなかった、パターンの後悔です。勉強をしておけばよかったとか、「君たちはどう生きるか」で、出てくる、「あの時友達のいじめを守ってあげればよかった」みたいな後悔もそのようなパターンに分類できます。
そして、実験者に人生で一番の後悔を書いてもらったところ、理想への後悔が圧倒的に強かったのです。なんと、76%の人が、人生で一番後悔したことは理想に対して挑戦できなかったという後悔だったそうです。
でも、逆に言えばそれだけやりたいことを挑戦できていない人が多いということなのでしょう。なぜ、そんなに挑戦できないのか。それは理想を求めるときは正解がありません。変数が多すぎて将来を読めないのです。よって、何から始めていけばいいのかが分からずに挑戦できなくなってしまう。それが大きな原因ですが、最初の一歩さえ出れば実はできてしまうことなのかもしれません。
私の姉は、一昨年カメラマンでフリーランスになりました。最初は変化に対して様々な不安がありました。子供もいる中での挑戦でもあり、精神的にも勇気が必要なことであったと思います。でも、一歩を踏み出してみると、「やりたい。」が「やるしかない。」の覚悟に変わり、今では比較的自由に生活できるまでになりました。
たしかに最初に思い描いたような仕事から少し変わっているかもしれないですが、それも行動してみないとアイデアは生まれてこなかったでしょう。
そして、冒頭にも書きましたが、人の幸福度を下げてしまうのは、「慣れ」です。「慣れ」は当たり前を作ってしまい、感謝の気持ちが薄れてくるために、幸福感を感じなくなってしまうのです。それに対して効果的なのが、日々の当たり前に感謝する以外に、「変化」です。つまり新しい経験を進んで行うことで幸福度が高くなるのです。しかし、「変化」の前に人間は必ず「不安」や「恐れ」を抱いてしまうもの。
それは、古来より人間が得た力でもあるのです。簡単に言えば、あぶないジャングルに飛び込んだ種族は、肉食動物に食べられてしまったりするため、変化に対してネガティブに感じるようにできているのです。現代で言っても、暗い夜道に後ろから人がついてきている時に、「新しい出会いだわ♡」なんて思う人がいたら逆に怖いです。みんななんとなく不気味に感じるようになっているのです。だから変化に対してネガティブな気持ちになることは悪いことではないのです。そしてそのネガティブな気持があるから幸福感もあるわけです。
だから、その不安な気持ちを無視するのではなく、理解して受け入れたうえで、ほんの少しだけ、小さな一歩を、勇気を持って踏み出してみることで人生は大きく変わるのではないでしょうか。
ではまた!
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