やっぱり日本を諦めきれない。小さな会社ながらAll Japanの力を世界に打ち出していきたい。
こんにちは。株式会社Vanwaves、IESAUNAの木下です。
先日サウナフェアに初期プロトタイプを展示しました!完成品ではなくプロトタイプを展示しましたが、たくさんの方に注目いただき大変うれしく思います。そして今回はこのプロジェクトへの想いを書いてみたいと思います。
私は1995年生まれの現在28歳です。物心ついた時から「失われた20年」と聞いて育ちました。そして最近では「失われて30年」といわれています。なんとなく小さな時から衰退していく国という認識で生きてきたと思います。
別に日本に対してなにか不満に思っていたわけではありませんでしたが、別にこれといって愛国心や誇りを持つこともなかったです。多くの同世代はそんな感じなのかなと個人的に思っていますが、留学や旅行の経験はそんな日本を外から見ることができる機会でした。
自国のことを全く知らないことが、長期間滞在したオーストラリア・アメリカ・イタリアなどでは恥ずかしいことであることを実際に体感したのです。
それ以降、日本の文化や歴史に対して興味や関心をもつようになりました。
そこまで詳しくはないですが、日本神話や古事記なども勉強しました。長くなりそうなのと、そんなに詳しくはないので書きませんが、そこから考えてことは一つ。「日本をもう一度元気にしたい。」ということです。
その先に何があるのかは分かりませんが、日本を元気にしたいと思っています。中でも、最初の入社した大手総合電機メーカーでの海外マーケティングに従事していた時に強く感じていたこと、それは、日本の製造業はどんどん競争力が下がり、国際市場でのプレゼンスが下がっていたことです。
その後2020年に立ち上げた会社はおかげさまで順調に成長してまいりました。そしてこの度新しいプロジェクトを立ち上げました。それが日本の製造業を少しでも元気にできる内容になっています。
それが「完全国産サウナ用電気ストーブの開発」です。
なぜサウナなのか?
我々はIESAUNAというオリジナル製品を販売してきました。家庭用に絞ったソロ用テントサウナです。サウナが大好きな自分たちが、サウナで救われた人達とたくさん出会い、きっとサウナが誰かの幸せをつくることができると信じ、1家に1台のサウナを普及すべく展開してまいりました。
およそ120日の販売期間で800台の販売をすることができました。そして次の段階に進むべく、よりサウナを広めやすい環境をつくることを目的として、この国産サウナ用電気ストーブの開発を開始したのです。
それは、家庭用サウナはあまりにも高すぎることです。価格が高いことが悪いと思ってはいません。より良いものをつくり、素晴らしい体験であるならば全く問題ないと思っていますが、無駄なコストを価格に転嫁することは排除していくことは非常に重要だと感じています。
その観点で言えば、サウナ業界は、欧州製品が多く「物流コスト」「関税」がかかっています。
我々は直接サウナの販売業者様に対して、国産のサウナストーブを直接提供することで、高品質なものを適正な価格で販売できると考えています。
決して安売りするわけではありませんが、価格に見合う製品を作りこむことができると考えております。
また、サウナというのは海外から輸入されてきたとはいえ、日本には蒸し風呂や江戸風呂など古くから伝わる文化があり、日本で製作するからにはその歴史や文化を体験に落とし込めるようなサウナストーブにしていきたいと感じています。
しかしながら、我々はデザインと企画、そして体験設計しかできないため、ここで日本の製造力の出番です。
50年以上続く町工場の方々と協力して共同開発を行っております。それはまさしく、彼らが培ってきた技術や知見を、我々がファブレスメーカーとなりマーケティング・ブランディングを得て日本で展開し、その日本独自のサウナ体験は海外でも展開しうる価値と昇華していけると考えています。
海外に出すということになれば値段も高くなりますが、それでも買いたいと思ってもらえるサウナ体験を構築することで、サウナという業界の中で日本のプレゼンスを高めていくこと。それが引いては日本の製造力のプレゼンスの向上にもつながりますし、この挑戦が波及し、いろいろな業界の刺激になれば、これ以上うれしいことはありません。
そんなサウナストーブへの挑戦はまだまだ道半ばではあり、失敗するかもしれませんが、こうやって外に発信していくことは止めずに頑張りたいと思います。
たとえ失敗してもいいという思いで、背伸びした挑戦を続けていきたいと思います。
ではまた!
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