24時間テレビは半分以上「自動車」募金です。正確な情報のご理解を!
普通の能登支援と思われてませんか?
というのも、2024年8月現在、イオンでは水トアナの宣伝「募金は、能登半島をはじめとする災害復興、福祉、環境保護の支援活動に活用」が流れます。すると「大部分は災害復興で能登でインフラや建物が直る」と思うでしょう?
実態はどうか。過去に「東日本大震災の被災地復興支援を始め、福祉支援、環境支援、災害援助」と言って集めた募金の分配割合を見ましょう(2013年の活動報告)。
約5割(8.0億円/総額16.6億円)=福祉支援:福祉車両贈呈(リフト付きバス等226台)+福祉サポート車贈呈(移動販売車等15台)+身体障害者補助犬普及支援
約3割(4.5億円/総額16.6億円)=独自の災害復興支援: 東日本大震災被災地車両支援(リフト付きバス等53台)+東日本大震災被災地の未来支援(地域コミュニティー、図書、保養等全国発の支援企画)+自然災害緊急支援(国内外災害援助)
約2割(3.3億円/総額16.6億円)=自治体分配型の復興支援:東北3県に均等分配
案外自治体に流れない。それ以上に自動車多いなと思われた方はするどい。実は第1回から「リフト付きバス」など福祉車両の普及を目指してきたのが24時間テレビなのです。集金文句は「募金は、東日本大震災の被災地復興支援を始め、〜に活用」であっても、実態は「募金は、自動車購入を始め、〜に活用」です。以下に列挙するように、現在まで一貫しています(決算報告より)。
・年度(自動車の割合=自動車費用[円] / 総事業費用[円]):注:自動車の費用は、福祉車両(諸経費含む)+福祉サポート車+被災地車両支援(諸経費含む)の合計です。数字は凡その数です。
・ 2015年(自動車7割=9億 / 総事業費12億) :2014年10月1日から2015年9月30日まで
・ 2016年(自動車7割=6億 / 総事業費9億): 2015年10月1日から2016年(平成28年)9月30日まで
・ 略:参考1,2
・ 2022年(自動車9割=6億 / 総事業費7億):2022年6月1日から2023年5月31日まで
・ 2023年(自動車7割=6億 / 総事業費9億):2023年6月1日から2024年5月31日まで
別に「リフト付きバス」は「善い」のです。ただ視聴者の側も、「半分以上自動車募金」という実態を、「愛は地球を救う」というイメージで曖昧にされ、「能登地震」とかでミスリードされていませんか?
また募金で購入される車両のメーカー(の一部)は番組スポンサーなので、「募金分配の特権/利権」の監視も必要ですが、それは募金者により実施可能ですか?
私が思うに、決算報告不要の任意団体だった時期より情報公開が進みました。それでもなお、購入品の決定指針が募金者からは完全にブラックボックスで、特に下記のように「合算される」と深刻です。
合算により、「募金約60万円で何を購入したか?」は議論不能になる。これも長年続く実態(2011年東日本大震災でも合算し史上最高額にした気がしましたが、引用元確認出来ませんでした)と思います。24時間テレビの募金総額を増やしたいのは分かりますが・・・
日テレは今年は募金横領をはじめ、ジャニーズ問題、セクシー田中さん事件、大谷問題、選挙特番問題、猛暑(台風)マラソン、原爆Tシャツ韓国タレントなど叩かれていますが、そもそも実態を知らない方々が多い気がするのですが、どうでしょうか?→Xでアンケートしています
https://x.com/kino_singo/status/1828851813921288437
さらに、水トアナご本人は、どうなのでしょう。もしかしたら、さらに内部の実態(自動車価格とメーカ―割合、購入時の国補助金の有無、配布先の選別方法、配布車両の利用現状など)までご存知かも知れませんが・・・