【まほやく考察☆自由研究】「ギリシャ神話」と元相棒+北3
ブラッドリーとネロのモデル考察に多くの反応をいただきましてありがとうございます!
(それぞれに追記、ブラッドリーの方は一部大きく修正しております)
今回は有志の方から情報をいただき、ギリシャ神話から元相棒を読み解いていきたいと思います。
はじめに
・様々な媒体からの不確かな情報である。
・あくまでエンターテイメントである。
・容赦のないストーリーネタバレを含む。
・今回の内容は、神話の設定上カップリング色の強いものとなっているため、敏感な方は観覧をお控えください。
・元相棒以外にも触れています。
よろしくお願いいたします。
世界各地に存在する多神教の神々は、その多くが役割と神話ストーリーなどが共通しており、インドのサラスヴァティが仏教として日本で弁財天と呼ばれるように、名前を変えて親しまれています。
その中で星座のモチーフとなるギリシャ神話からお伝えします。
【冥府の王ハデス】
ディズニー映画「ヘラクレス」でもお馴染みの、ギリシャ神話の中でもかなり有名な冥府の王ハデス。
タルタロスという冥界深部の神、冥府そのものを表す場所に住んでおり、
死者を取り締まっていて人間界では恐れられる存在です。
実際は最高神ゼウスと海の支配者ポセイドンの三兄弟のうち長兄に当たるにも関わらず、世界の三分の一を分ける時くじ引きで冥界を引いてしまい弟のゼウスからも「神として私に負けていないがくじ運が悪かったのだ」と言わせてしまうほど。
ローマ神話では「富める者」を意味するプルートーという名前で祀られていますが、ハデスとして信仰されるのはたった一つの都市で神殿も一つしかないのです。
さらにゼウス以外のハデスの兄弟たちは皆生まれた時に
父親のクロノスの飲み込まれてしまうのですが、
その理由はガイアとウラノスに
「産まれた子に権力を奪われる」と予言されたためでした。
その後ゼウスが全員を助けだし再び誕生するのですが、
ブラッドリーの呪文「アドノポテンスム」をラテン語で
「権力を手に入れてやる」と意訳された方がいらっしゃいます。
(勝手に載せられないので伏せますが)
予言の通り、権力を奪いに行こうとしていますよね。
かっこいいです。
(このガイアとウラノスがギリシャ神話の中でのスノウとホワイト)
そんな不遇の神ハデスからブラッドリーを読み解いていきます。
【硝煙に捧ぐ宴のテゾーロ】
カッコ良すぎて語彙力がなくなりました。この先の文章には何も期待しないでください。
こちらは2022年、イエス復活祭のイースターイベント「帽子のフロル」の直後に行われた、4〜5月のワルプルギスイベントです。
北の魔法使い全員とシノ、カイン、フィガロで突如現れた北の国の大きな谷に向います。
そこは踏み入れた者はみんなヴィーヴルに襲われて帰ってこれなくなるまさに冥界のような場所でした。
ブラッドリーが長年追い続けてきた宝石「ワルプルギスの夜」は持ち続けると魔力が研ぎ澄まされて強くなる効能があり、ヴィーヴルが額に持っていたガーネットと同じ着想だと思われます。
幸運の石を持つ精霊ヴィーヴルが狩られることを恐れて財宝と共に洞窟に閉じこもり、復活祭前には自然に開いた、
という文面からも、イベント開催時期と冒頭からの流れやストーリー最後に財宝がわんさか出てきた部分もあってこのイベントがかなりそれに忠実であることが伺えます。
ここまでは、この宴のテゾーロがこのヴィーブルの神話的エピソードに準ええていることしか分からないのですが、
このイベントのもう一つのポイントは「不可視」です。
ハデスの別名プルートーには、地下にある金銀財宝を所有する「富めるもの」という意味があるとお伝えしました。
ハデスには、「見えざるもの」という意味があり、キュクロプスという一つ目の神に、犬の皮でできた「隠れ兜」という3種の神器の一つを与えられたのです。
これはハリポタでいうところの透明マント。
この時、ゼウスは稲光、ポセイドンは三叉の矛を与えられました。
冥府という場所と、ヴィーブルの住処、財宝、そして「不可視」がハデスとこのイベントの主役であるブラッドリーの共通項です。
さらに、このイベントに参加したメンバーにも意味があると思っています。
(今回は深くまで触れません)
続いてもハデスについてご紹介します。
『ハデスの良いところ』
死を連想させるものとして人間から恐れられていたハデスですが、このような一面がありました。
・ギリシャ神話きっての愛妻家
ギリシャ神話の神々、特にゼウスは人神問わず○りまくる浮気の神でしたが、ハデスは一生のほとんどを地下で暮らすためか恋愛に不慣れでした。
ある日火山の噴火に驚いたハデスが地上に顔を出すと、コレーという少女に一目惚れしてしまいます。
しかし冷静なハデスはその場で連れ去ったり強姦という手は使わず、コレーの父であり実弟のゼウスに「娘さんをください」と許可をとったのです。
(ゼウスは、ハデスに「女はサプライズと強引な男が好き、嫌よも好きのうち」と吹き込み、間に受けたハデスは計画的にコレーを誘拐した)
しかしその後コレーの母デメテルと一悶着あってコレーを地上に戻している半年間、ペットのケルベロスと大人しく冥府で待っているのでした。
浮気遍歴は2回と言われています。しかしその一回はコレー(ペルセポネ)を妻にする前のためノーカンともされ、ゼウスの比較にもならないため、
ギリシャ神話では愛妻家として有名です。
(必ず半年は嫁が里帰りするので寂しかったらしいよ)
また、人間からの賄賂や供物は受け取らないとも言われており、もし供物を送るとなるとそれは夜間で、黒い動物と決まっていました。
しかしギリシャでは、ハデス宛ではなく「妻ペルセポネ様宛」ということにすると受け取ってもらえるのです。可愛くないですか?しかし、この部分が
「いかなる願いも聞き入れてもらず貢物も受け取らない冷酷で無慈悲な神」
と言われてしまいます。
・死者は平等に扱う
その一方で、ハデスは冥界で死者を管理しつつも罰することはないとされ、
貧乏人でも金持ちでも区別なく平等に弔うことを決めていました。
賄賂を受け取らないのも、良く言えば誰にでも公平だったということです。
ブラッドリーの良さを語るために欠かせないこれらのエピソードはこのハデスの信念に基づいているのかもしれません。
・供物や賄賂は受け取らない
しかし、ハデスが受け取らないという供物については、
ブラッドリーはバレンタインなどのイベントで、
「賄賂か?」「貢物か?」と嬉々として聞いてきて受け取り、手下に勧誘してきます。
タダ働きはしませんが、条件や報酬次第ではお願いを聞いてくれます。
例え高価で欲しかったものでも簡単に寄越されれば突き返すこともあるほど、ブラッドリーにとってはその物に籠った気持ちや命を賭けるほどの価値が何より大事なのです。
その日あったばかりの少女が持ってきた萎れた反束も、ぞれが自分を思ってやったことなら宝物として受け取ってくれます。
ブラッドリーの「働きたくない」の意味を考えました。
シャイロックは、「人間たちを囲って貢がれればそれこそ働かずに生きていけたのにわざわざ盗賊をしているのが好ましい」と言います。
しかし神様的な立場では、貢いだ相手は自分の傘下なので、何かあった時は助けてあげないといけない保護対象。
それは、神にとっての仕事です。
ハデスはそもそも仕事が忙しく、貢物は受け取りません。
しかし唯一存在する自分の神殿が建つ都市で問題があった時、すぐに駆けつけました。
ブラッドリーも、自分の気に入ったものしか目をかけたくないのです。
貢いだことで、「見る目がある」と喜んでくれますが、
「どいつをぶっ殺して欲しい?」と、話が仕事になってしまいます。
貢物を等価交換と捉えるなら、それを受け取らないのハデスは仕事の責任感がかなり強いということです。
そして自ら欲しい物を奪ってしまえば、それは仕事とは関係がない、つまり働かなくて良いということになります。
そんな彼から「いつでも貢ぎに来い」と言われることに、
とっても深い意味があると思いませんか?
貢ぐ時のご参考までに。
・情に厚い
冷酷と思われるハデスが実は情に厚いと言われる理由はいくつかあります。
噴火の際、地上の割れ目から日光が差し込むと死者たちが驚くと心配し、地上の様子を見に行ったり、
荒くれ者のヘラクレスがハデスのペット、ケルベロスを借りたいと申し出た時は、「乱暴にして傷つけないなら良いよ」と了承しました。
そして数少ないハデスの神話でも有名なエピソードは、妻を取り戻しにきたオルフェウスとの話です。
オルフェウスは詩人であり、その歌と楽器の音色で人や獣、草木という万物を魅了してしまう音楽家でありました。
しかしニンフ(花嫁)である妻エウリディケが毒蛇に噛まれて死んでしまい、その妻を取り返すために自ら冥府に降りてきます。
そして地獄の番人ケルベロスも音楽で眠らせ、ハデス達の前で音楽を披露。
美しい音色と妻を思うオルフェウスに感動したハデスは、条件つきでエウリディケの蘇りを許可したのです。
「決して振り返ってはならぬ」
ハデスの条件は、地上の日がさすところに出るまで絶対に振り向いてはならないというものでした。
しかしオルフェウスはこの約束を守れず、妻は再び冥府に引き摺り込まれてしまったのです。
その後の彼がどうなってしまったのかは、ここでは記述できません。
そしてオルフェウスには直接関係がないのですが、冥府には「忘却の椅子」というものが存在します。
このオルフェウスという音楽の神が、まほやくで誰に当てはまるのか、
皆様にはもうお分かりですよね。
【冥府の女王、ペルセポネ(コレー)】
ハデスは弟のゼウスとポセイドンに次ぐ実力の持ち主ですが、地上に出ることが極端に少ないため神話の中にほとんど登場しません。
その少ない神話の中でメインとなるのは、ペルセポネという少女を誘拐する話です。
このペルセポネ、元々は乙女・処女を意味する「コレー」という名前だった
のですが、冥府ではペルセポネと呼ばれるようになります。(意味深)
ペルセポネは前回でもご紹介した、乙女座の元ネタ、デメテルの娘です。
・水仙
ペルセポネに一目惚れしたハデスは彼女の父親ゼウスに許可をとり、ゼウスの口車に乗せられて彼女を攫いました。
その手口は、
ペルセポネがある日野原で妖精達と戯れながら花摘みをしていると、そこに見慣れない美しい水仙が。
なんとそれは囮で、その水仙を摘むと、大地の割れ目から黒い馬と黄金の馬車に乗ったハデスが現れ、ペルセポネを誘拐したのです。
このことから、ハデスとペルセポネのシンボルは共通して「水仙」になりました。
あるんですよね。
しかし、この二周年カードの花々は国ごとに共通のもの。
そこで意味を調べましたが
水仙の花言葉は「自惚れ・自己愛・(白水仙)神秘」という感じ。
東っぽいかと言われば疑問です。
もっと自分を愛してほしいという公式からのメッセージでしょうか。
・柘榴
それだけではありませんでした。
ハデスのところで精霊ヴィーヴルについてご紹介しましたが、その参考資料はガーネットを紹介するページでした。
そこでもペルセポネのエピソード、さらにイエスとマリアの話が出てくるのですが、ガーネットの和名「柘榴石」と関係があります。
ペルセポネ誘拐、またそれを手引きしたハデスとゼウスにブチギレた母デメテルは閉じこもって神の仕事を放棄してしまいます。
そのことでゼウスは困り果て、ハデスに使者を送り込みペルセポネを解放させようとしますが、ハデスはここで、泣いてばかりのペルセポネを優しく丁寧にもてなしながら、柘榴を与えます。
ペルセポネはその柘榴を6粒ほど食べてから地上のデメテルの元へ帰ろうとしますが、冥府の物を口にした者は冥府の住人になると、デメテルに告げられるのです。
これにより、ペルセポネは完全に地上に戻ることができず、一年の三分の一は冥府でハデスの妻として、二分の一を地上で母デメテルと暮らすことになります。
これが季節の始まりとなり、ペルセポネはデメテルと同じ
豊穣の神、春の女神としての1面と、
ハデスと共に死者を管理する冥府の女帝の一面を持ったのです。
普段のネロと、血の料理人だったネロの落差はこのイメージに近い気がします。
天空の宴に春を招いて
何故、誘拐された時のペルセポネみたいなロケーションで、春の女神みたいなネロのカドストで、柘榴に似た果実を食べているんですか?
イベント「天空の宴に春を招いて」はそもそも娘が精霊に誘拐されて親が心配する話でしたよね。
冥界が反転して、天空になったんですね。
ブラッドリーの考察でも書いたのですが、
元相棒はブラッドリーが地獄、ネロが天国とはっきり決まっています。
ネロが右、ブラッドリーは左。この左右は天国と地獄を意味します。(受け攻めの話はしてません!!!!!)
月の館で、「てめぇは右、俺は左!」とブラッドリーが言ったあと、
ネロは「俺はずっと右を選ぶ!」と言います。
これをメインストでやったのは、ログストやカドストという見れる人が限られるものではない、まほやく界隈全体周知の必須事項だからではないでしょうか。それぐらい、強いメッセージがあると思っています。
そのため、彼らの立ち位置もこのようになっています。
天国を表す右耳が切れており、指輪も地獄である左にしかつけていないブラッドリーですが、
ネロはといういうと、アクセサリーを左につけることが多いです。
これは、立ち位置的に左側にアクセサリーがあった方が目立つからとも思ったのですが、それだと手前にある右手にアクセサリーがないブラッドリーと矛盾します。
これは仮説に過ぎないのですが、ネロが今後ブラッドリー(地獄側)につく道を暗示しているか、魔除けのシルバーを左につけることで、完全にその道を遮断するという2極端かもしれません。
しかし怖いことに、もし冥府の王ハデスとしての性格がブラッドリーにあるのなら、こんなことを思います。
一度手に入れたペルセポネを、ハデスは手放しませんでした。
一度狙った宝を、ブラッドリーも絶対に逃しません。
そしてペルセポネを地上に帰すという交渉を受け入れたフリをして、柘榴を食べさせ、冥府の住人にしてしまったように。
出ていこうとするネロを折檻しながら、「もう無茶しない」と宥めることを何度も繰り返したブラッドリー。(正直、監禁する男だと思ってた)
彼はネロと盗賊団を再結成するつもりだったと言っています。
しかし、「抜けたら殺す」と言ったのに、「飯屋でも馬番でも好きにやってろ」とあっさり解放しました。ネロの前では。
これが、一年の3分の2を地上で、3分の1を冥府で過ごすと決められている
ペルセポネと同じだとしたら。
「飯屋でも馬番でも好きにやってろ……“今”はな」
という意味だとしたら、どうしますか?
・本当は怖い【家庭菜園】
「本当は怖い家庭の医学」みたいな番組ありましたよね?
ネロのスポット雨の街では、【家庭菜園】でハーブを育てます。
これの何が怖いのか今からご説明しますね。
川の精霊、メンテーという、数少ないハデスの浮気相手がおりました。
彼女はハデスがペルセポネを攫う前の元カノという説が多いですが、とにかくペルセポネとバチって、呪いでそこらへんの草に変わってしまったのです。その草がメンテー →「ミント」になりました。
(ペルセポネを馬鹿にした怒りでデメテルが呪いをかけたという説もある)
ミントと言えば、代表的なハーブの一つ。
そしてネロのスポエピと言えば、綺麗な川がハチミツになってしまったというもの。
川の精霊だったメンテーの匂わせですか?
今カノのペルセポネが、前の女の川の近くで自分が草に変えたミント育ててたら怖くないですか?泣いちゃいます。
そうなのです、これから分かるようにペルセポネは最初こそ強引に攫われたものの、冥府でのもてなしや待遇は良いもので、ハデスの次に冥府の実権を握っており(No.2)、ハデスも富と力を持つ優しいハイスペ夫だったため、夫婦仲が良かったのです。
(ペルセポネの仕事は死者の赦免や減刑)
しかし、子沢山なギリシャ神話には珍しく、二人の間には子供がいません。
これは冥府が「死」を司るために新しい命が生まれにくかかったという理由があります。
後継が欲しかったのに持つことが叶わなかったブラッドリーのようです。
・蝙蝠
ペルセポネのシンボルは以下の通りです。
水仙、柘榴、蝙蝠、蛇、松明
水仙と柘榴は前述の通り、蛇はゼウス、松明は母デメテル由来です。
この蝙蝠はどうしてシンボルなのかよく分かりませんでした。
(食べたことがあるらしい・・・?)
多分冥府の洞窟の中にいっぱいいるんだと思います(雑)
あとはもう簡単です。
ブラッドリーのスポット「時の洞窟」に住み着く魔物「イェストゥルム」。
ただの蝙蝠ですが、正体不明という扱いのためかヴィーヴル等と違ってまほやくの完全な造語のようです。直訳するとイエス城壁です。(何で訳した)
ちなみにハデスのシンボルは
豊穣の角、水仙、糸杉
この糸杉は土葬の国で唯一墓地に植えて良い木とされ、イエスを処刑した時の十字架にも使用されました。
杉と言えば花粉症ですが、私は結構ひどい方です。皆さんはどうでしょうか。
英語圏では、くしゃみをした後に「(God)Bless you(神のご加護がありますように)」を言わないと非常識だと思われてしまいます。
ブラッドリーがくしゃみをすると飛ばされる(消える)のはこの糸杉と不可視の能力のせいかもしれませんね。
【冥府の愉快な仲間たち】
冥府ではさまざまな者達が働いていますが、そこに北3の要素が。
・冥府の番犬「ケルベロス」
ハデスの忠犬ケルベロスは3つの犬の頭と蛇のたてがみを持った魔獣です。
まほやくではオーエンのペットということになっています。
このことから、オーエンが冥府の番犬ケルベロスとどこで出会ったのかが伺えます。地下幽閉時代かは分かりませんが、地獄のような場所だったのだと思います。
周年イベで傷のオーエンが当たり前のようにケルベロスをカインにけしかけたところを見ると、その時代からだったのかもしれませんが、ケルベロスを捕まえた記憶は通常のオーエンが持っているようです。
(それについて明かしているカドエピ等が既にあれば確認不足ですみません)
ブラッドリーとネロに犬の表現が多いのはケルベロスの影響かもしれません。
・渡し守「カロン」
冥府タルタロスの河で死者を運ぶ渡し守のカロンです。
この船は死者でも有料で、生者は船に乗せず追い返しますが、お金さえ積めば生者でも往復が可能だったり、カロンは生者を乗せたことが何度かあるユルいお爺ちゃんです。
オルフェウスが妻を連れ戻しにきた時も、彼の音楽に魅了されて言われるままに船を出しただけでなく、音楽聴きたさにハデスの館までついてきたとか。
「死者の国」に死者を運ぶ渡し守をしていたミスラ。
このスポットでオーエンが語った「夕陽」のエピソードがとても良かったですね。
このミスラのスポットは天候などの条件が揃った時にしかその景色を拝めないそうです。
・番外編・夜の帝王たち
二人のこのやり取りが可愛くて大好きなんですが、早く「夜の帝王」と言われるようになった理由を教えてほしいですね。(エッチなことしか思い浮かばないので)
ブラッドリーがミスラとオーエンを巻き込んで何かを企んでいる時、
「兄弟」と言う場面が何度かありますよね。
この部分が任侠やマフィアのようなニュアンスだと理解しているのですが、
ハデスと同一視されているギリシャ神話の神の中に「タナトス」という神がいます。
実際はハデスとタナトスは違う存在で、
タナトスは「死」そのもの、つまり「死神」であり、
タナトスが連れてきた死者を冥府で管理するのがハデスです。
しかしあるところでは死を連想させる神として混同し、
タナトスを「亡者の王」、「ハデス」と呼ぶこともありました。
そんなタナトスには沢山の兄弟がいて、直近にヒュプノスとオネイロスという兄弟がいます。
タナトスは「死」
ヒュプノスは「眠り」
オネイロスは「夢」
非情な性格のタナトスと、穏やかな性格のヒュプノスは、冥府(タルタロス)の洞窟に住んでいます。
眠りについた時に現れるのが、兄弟のオネイロスです。
このオネイロスは夢の概念なので、姿を持たずに漂っているとされています。
死の盗賊団のボス、ブラッドリーと、
眠ることができないミスラ、
「夢の森」をスポットに持つオーエン
こう見ると、北3のスポットは冥界で、この兄弟の性質を受けていると分かります。
人間や弱い魔法使いにとって北の国は生き延びるのが難しい国なのも納得です。
そしてタナトスら兄弟は、夜の女神ニュクスの息子達です。
その中で姿形を持って冥府に住むタナトスとヒュプノスが太陽を知らないものであり、夜の神なのです。
冥府に住む、
「死」そのものであるタナトスと、冥府の王ハデス。
そして「眠り」の神ヒュプノスと、「夜」と「闇」から生まれた渡し守りのカロン。
どちらが夜の帝王なのか、とても良い勝負ですよね。
まほやくではオズが夜に魔法が使えないため、ミスラに軍杯が上がりそうですが。
【まとめ】
以上が、ギリシャ神話からお伝えする元相棒と北3です。
いかがだったでしょうか。(言ってみたかった)
個人的には北の国について新しい発見があって面白かったです。
家庭菜園は闇が深過ぎて、これからどういう気持ちで雨の街で育成すれば良いか分からなくなりました。
しかしまほやくは本当によく作り込まれていて色んな物が複雑に織り混ざって出来ていると感じます。本当に面白いゲームです。
神話や文献からモデルを探すのが楽しくてこのようにやってますが、
あくまでまほやく、あくまでキャラということを忘れずに今後のストーリー展開やキャラの人生を見守っていきたいです。
情報提供いただいた有志の方とまほやくを愛する皆様、
ここまでお読みいただきありがとうございました。
おわり!
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