![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/99376379/rectangle_large_type_2_b00063223680d439ea1eb9f97f79592a.jpeg?width=1200)
【まほやく学会】 パンドラーの書
はじめに
こちらはオンリーイベント「まほやく学会」の提出物です。
・メインストーリー2部14章までのネタバレあり
・まほやくキャラクターの元ネタについて
・メタ
・実在する宗教
・<大いなる厄災>について
・ムルを知る架空の“まほやく学者パンドラー賢者”としての著。
・ムルへのクレーム
・あくまでエンターテイメント
以上このような内容となりますので、ご注意ください。
パンドラーの書
親愛なるムル・ハート氏へ
元も子もない話をしよう。
私は学会への論文をどうするか非常に迷った。
いつも通り執筆をするか映像にするかあれこれと試し、毎日夜明けまで作業したが何も形にならなかった。
何をどうやって伝えようか私には決断が難しい。それくらい情報量が多く、これを見るかもしれない友人たちの気持ちを考えた。
まず伝えるべきなのは私が「魔法使いに騙された」という事実だろう。
ムルかノーヴァかは知らないが、とにかく私はムルの姿をした魔法使いにまんまとしてやられたのだ。
だからこれは総じてムル・ハート氏に贈る苦情の手紙の一環とする。
知ってはいけない
「禁忌」や「タブー」と聞いて思いつくものがいくつかある。
禁断の果実、バベルの塔、パンドラの箱だ。
鶴の恩返しや日本神話のイザナギとイザナミのように、世界中に存在する「やるな」という約束を破ってしまう話。
この中に違うものがあるとすればそれは直接誘惑をしてきた第三者がいるかいないかだろう。
![](https://assets.st-note.com/img/1677744773836-kLbXJ3EXEq.jpg?width=1200)
旧約聖書創世記アダムとエヴァの「失楽園」では、蛇の誘惑によってエヴァが禁断の果実を食べてしまう。
そしてバベルの塔は、人が天まで届く塔を建設し神と同じ立場になろうとしたため、怒る神に言語をバラバラにされ塔は最後まで完成されなかった。
両者とも断罪された代償に新しい知識を得た話に違いないが、人類に知恵を与える最初の一投を投じたのは蛇である。
![](https://assets.st-note.com/img/1677744843752-N1VoUqdXYE.jpg?width=1200)
「この世界の真実をあなたに見つけてほしい」
私にそう言った魔法使いがいた。
それはムルの形をしていたが、一人称の違いから本当にムルなのかは怪しい。
だが晶はあのムルを魂の欠片だと信じているだろう。
とにもかくにも、そう言われたから、魔法使いや世界のことを知るために賢者の書を書いているし、私も多くのことを調べた。
「君の話を聞かせて」
そうして、ほとんどまほやくの真実と呼べるものにたどり着いた頃、そこにあったのは喪失だった。
私の中のまほやくが崩壊するバベルの塔のように終わっていく感覚がする。
届かないはずの月の真実にたどり着いたショックで、ムルは1から学び直すために子供に戻ったのかとすら思った。
だから私はどう伝えるべきか迷った。知らない方が面白いからだ。
私が彼に『責任転嫁』をする流れまで、もしこうなることを計算されていたのなら、まんまとムルに乗せられたという事がただただ悔しく、これでこそ偉大な天才ムルだという感動すら覚える。
そう、箱の底には希望が残っている。
失楽園もバベルの塔も新たな新天地を目指す旅の始まりだ。
私の想像をはるかに超えるような展開がこれから待っているかもしれない。
以下、フォトギャラリーと考察
![](https://assets.st-note.com/img/1677743915913-WYEB6hVLBQ.jpg?width=1200)
蛇の誘惑
![](https://assets.st-note.com/img/1677743529737-oEZK6KONDv.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677743537256-MxtBPt4Xq3.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677743520969-bEARIYaAHg.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677744448781-BlViKjv5xH.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677744461837-lc4MSCBwLw.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677744508377-AvyBWGrn2h.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677745136967-jjZaemOKWG.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677745179895-JGfU4TfbD1.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677745198295-9BHlINfPEm.jpg?width=1200)
食べる専門のブラッドリーはエヴァの撒いた餌に食らいつくはず。
しかしムルに唆されて孤独を知ろうとした双子の末路のように、「賢者とは何か」という疑問を持ってはいけないのだ。
ただしブラッドリーは禁断の果実を手に取らずとも、既に知恵を持っている人物である。
バベルの塔
![](https://assets.st-note.com/img/1677747905998-kfCX8ef60r.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677747860808-qhaqJIkb7O.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677748532303-0I3TDZ6l2B.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1677747875823-vx8sxk87ga.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677747929203-1Mhpx6ztGh.jpg?width=1200)
失楽園
![](https://assets.st-note.com/img/1677748317815-lH72wxoRPw.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677748481301-kwZo1SThHy.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677748569624-q0gKabMKZk.jpg)
秩序の崩壊
![](https://assets.st-note.com/img/1677745221757-ASCneYFVUQ.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677745250339-GUoDymhg9b.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677745329396-QM4Jb37Irh.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677745514540-swyixifAHj.jpg?width=1200)
原罪
原罪
女に対しては産みの苦しみと夫からの支配を、
アダムに対しては地から苦しんで食物を取ることと土にかえることを預言した。
![](https://assets.st-note.com/img/1677745855678-dleY18lSot.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677746101972-QwzJMZA4VG.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677746362591-0cDsh12mcz.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677746431462-WEg62DGIEL.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677847160751-6gRe7h2WNt.jpg?width=1200)
無原罪
無原罪の御宿り
聖母マリアが、神の恵みの特別なはからいによって、原罪の汚れと穢れを存在のはじめから一切受けていなかったとする、カトリック教会における教義である。
![](https://assets.st-note.com/img/1677746663608-9U4aGcdQTg.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677746955955-Md7VP3OOpN.jpg?width=1200)
アイザックが欲しがったルチルとネロには共通点がある。それは<大いなる厄災>にも繋がる話だ。
アイザックが本当に欲しいものは賢さではなく母親からの愛であると推測する。
ネロはアダムの支配を終わらせエヴァを自由にする鍵を握っている。
![](https://assets.st-note.com/img/1677761925038-gMU0gptXcb.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1677761978893-gjNSNgEGGt.png?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1678357686560-I1MDgIV4EL.jpg?width=1200)
選択
![](https://assets.st-note.com/img/1677749781204-AhV1t99PQl.jpg?width=1200)
失楽園を描いた恋人のタロットの意味は「選択」
カインのタロットは「力」で
星座は獅子座。
![](https://assets.st-note.com/img/1677749972890-zD134wdsM6.png)
![](https://assets.st-note.com/img/1677749993388-jLfYlOYYvI.jpg)
どちらもヘラクレスの意味を持つ両者は同じ構図だが全く違う。
「絞殺」か「抱擁」か選べという意味だ。
22歳の青年にまほやくは容赦がない。
![](https://assets.st-note.com/img/1677750557321-SrGYD1PsiF.jpg?width=1200)
賢者にもゲームシステム上「選択肢」の項目がある。
月を押し返すか、受け入れる(抱擁)かという選択を迫られるかもしれない。
そして間違えれば軽蔑してくるのがフィガロ。
しくじったって良いと言ってくれるのがブラッドリーだ。
彼らはいつも相対にある。
目覚め
![](https://assets.st-note.com/img/1677757659184-2NY22oNWEC.jpg)
蛇は女に言った。「あなたがたは決して死にません。
それを食べるそのとき、目が開かれて、あなたがたが神のようになって善悪を知る者となることを、神は知っているのです。」
![](https://assets.st-note.com/img/1677757633257-3QZPELmByI.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677757518688-zbYW4nocpB.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677757483365-DDGMcs82Da.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677757534282-RvtYZMy4m2.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677758039313-qPIWzIsvCO.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677758105736-t8p94YBbWx.png)
人形劇
![](https://assets.st-note.com/img/1677828939313-yDjaJBtgWe.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677828943617-T00P5RkZYk.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677832907442-SfLPbT5Kco.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677832980579-J5yVlDRDxo.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677835579537-QbPrUyv64Q.jpg?width=1200)
最後の晩餐
![](https://assets.st-note.com/img/1677833040272-OCuBEh1ALW.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677833060173-ZgZJ80iKcM.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677833198890-MA4iAhjuY9.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677833225640-r4lkyGeyzO.png?width=1200)
一同が食事をしているとき、イエスはパンを取り、祝福してこれをさき、弟子たちに与えて言れた、「取れ、これはわたしのからだである」。
また杯を取り、感謝して彼らに与えられると、一同はその杯から飲んだ。
イエスはまた言われた、「これは、多くの人のために流すわたしの契約の血である
「はっきり言っておく。人の子の肉を食べ、その血を飲まなければ、あなたたちの内に命はない。わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、永遠の命を得、わたしはその人を終わりの日に復活させる。
わたしの肉はまことの食べ物、わたしの血はまことの飲み物だからである。わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる。
生きておられる父がわたしをお遣わしになり、またわたしが父によって生きるように、わたしを食べる者もわたしによって生きる。これは天から降って来たパンである。先祖が食べたのに死んでしまったようなものとは違う。このパンを食べる者は永遠に生きる。」
![](https://assets.st-note.com/img/1677835181565-NXcCopl5V4.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1677835185410-xLhIlYdYJL.jpg?width=1200)
「西の国」の正体
![](https://assets.st-note.com/img/1677866274879-NJGHM6vgUW.png?width=1200)
1部から通してなぜ西の国が敵国のように描かれるのか。
それは西の国が「悪魔の国」だからだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866283077-s2UYOSjbs0.jpg?width=1200)
大淫婦バビロン <大いなるバビロン>
『黙示録』によれば“悪魔の住むところ”であり“汚れた霊の巣窟”である。
女という隠語で表されておりきらびやかな装身具を身につけ、
手に金杯を持つが、その杯は姦淫による汚れに穢されているという。
大淫婦は殉教者の血を流すが、神のさばきによって滅ぼされる。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866282066-H22PG05o3u.jpg?width=1200)
バベルの塔のバベルは、バビロンのことである。
さらにアミュレットは
![](https://assets.st-note.com/img/1677866282328-teVUEz2IoZ.jpg?width=1200)
キリスト教の禁止物
一部の宗派では、アルコール類、コーヒー、紅茶、お茶、タバコの摂取が禁じられている。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866275330-oUD3eqVPoI.png?width=1200)
テーマカラーの赤や豪華なもの、狂乱、恋愛観のどれをとってもキリスト教にとっての悪魔の国である。
ムルの指輪は天使と悪魔を使役できたというソロモンの指輪に近い。
<大いなる厄災>
![](https://assets.st-note.com/img/1677866282912-mcIFcIjF3E.jpg?width=1200)
キリスト教にとっての「悪」とは
キリスト教を弾圧した国の王と他国の神々、そして女たちだ。
知恵の女神ソフィアことソフィと、リリスの性格を持ったエヴァ。
新聞記者の卵のルキーノ・アディンソンでさえ、出産の女神ルキーナだ。
百合の名前を持つリリアーナ姫、謎の女、女性版ムントの法則。
女性に変身した、女性単数主格系「NOVA」。
とあるイベストで修正された、ムルの<大いなる厄災>「彼女」呼び。
ここまで条件が揃っていて、どうして<大いなる厄災>が女性ではないと言えるだろうか。
この世界はチレッタという顔も知らない魔女の存在があまりに大き過ぎる。
ノーヴァが西の魔法使いよりも変身術に長けているのは現代に残る「女神」が原初の女神の持つ様々な特性を引き継いで姿や名前を変え世界中で信仰されているからだ。
ちなみにシャイロックに夢中になって沈んだアダムズ島は意味を反転するとレスボス島になる。レズビアンの語源の島である。
これはシャイロック”薔薇園”を期待した。
占星術からの見方
![](https://assets.st-note.com/img/1677866272602-CKVwnAY3Gm.png?width=1200)
また年に一度襲来する<大いなる厄災>はこちらも年に一度の満月「スーパームーン」と捉えることができる。
この月が一番大きく見えるスーパームーンは月の近地点で起こる。
遠地点の月をリリス(女性)
近地点の月をプリアポス(男性)、ペリジー、ガブリエルで表され
男女の不平等を嫌いアダムを拒絶し独立したリリスと母親に捨てられたプリアポスはどちらも傷ついた女性性と男性性。
そして百合を持つ大天使ガブリエルの担当は月となっており、
こちらも悪魔リリスに対極の中性の天使となる。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866271474-9DcfC6uFia.png)
フィガロのタロット「審判」で描かれるラッパを吹く天使がガブリエル。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866282981-4wrYBZkPXV.jpg?width=1200)
リケが所属していた終末教団では<大いなる厄災>の襲来を「審判の日」と呼ぶことからガブリエルの意味合いも強く見える。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866276552-yGIob1Yks8.png?width=1200)
ここで浮かび上がる仮説は、魔法使いが「世界」と呼んでいるものは存在せずどちらも月の半分なのではないかということだ。
壊れかけた世界と傷だらけの月は反発しあう女性性リリスと男性性プリアポスであり、それらの統合を目指している。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866282893-gGAiyxmtaR.jpg?width=1200)
左の画像は右に修正されたが、このように月の裏側と思われる三日月の向こうが透けていた。
これは月の半分が現在の「世界」として独立しているからと考えるのが自然だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866283224-tHJJRAGOB7.jpg?width=1200)
ノーヴァは花嫁衣装のヴェールを身につけ中性的な出立をしており、その両目には難があった。
エジプト神話ではホルスの右目から太陽神ラーが、左目から月の女神ウアジャトが誕生し、反対に日本神話ではイザナギが禊をした際に左目から太陽神天照、右目から月詠が生まれている。
そこから私は義眼であるノーヴァの右目が独立した世界であり傷ついた左目が傷だらけの月だと仮定した。ノーヴァは月が寄越した人形の姿に過ぎない。
つまり月と世界は同じでありノーヴァや魔法使いが性別を当たり前に変えられるのは男性性も女性性も持つ中性の月だからだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866284557-l2yHkWq1Nj.jpg?width=1200)
その場合、やはりエレベーターのムルはノーヴァであり<大いなる厄災>そのものということになる。
後に現れたムルの魂が砕けていたことにより読者がそのことだと思い込む仕組みだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866281998-eUlqg7uAr1.jpg?width=1200)
そしてスノウとホワイトはそれを体現した存在で、愛し合っていた双子が独立を試みて殺し合い、孤独に耐えきれず魔力を半分にして結びつけた。
その魔道具は男女の人形であり、本来の姿は未成年である。
世界
![](https://assets.st-note.com/img/1677866271524-RvcbG0mCWO.png)
では「審判の日」の後に何が起こるだろうか。
それはスノウのタロットーカード「世界」だ。
月桂樹の輪と四大元素、調和の取れた2本のワンド。
「完成」を現す世界のカードは物事の終わりと始まりを意味し、その姿は男性でも女性でもある両性具有なのだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1677866781016-TUY99WrfKb.png?width=1200)
そして男性性と女性性は性別に関係なく一人の人間に必ず備わっているものであり、そのバランスを崩すと精神もしくは肉体を崩壊させることとなる。
自己愛と隣人愛そのどちらも欠けてはならないので自己愛を忘れたならまず自分と和解することが必要だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1677867764765-Ju52kbmc8K.jpg?width=1200)
新旧
古い神様の約束ー旧約聖書
新しいイエス・キリストとの約束ー新約聖書
我々が使っている「新ムル」と「旧ムル」という呼称
「新星」という意味を持つNOVA
対になる「旧星」がないとおかしい。
![](https://assets.st-note.com/img/1677758999283-mSnGjFd2J7.png)
「星」の旧字から「生」を取ると「晶」になる。
それ以上のことはご想像にお任せしたい。
まとめ
ここまで簡単にご紹介した<大いなるバビロン>やエヴァ、リリス、マリアを含め、アフロディーテやアテナ、弁財天など、思いつく限りの女神を調べて分かったことは、同じ古代の女神を原型にしていたということだ。
![](https://assets.st-note.com/img/1677847906685-xn1DUkpx3d.jpg?width=1200)
そしてキリスト教が男尊女卑で一神教のため、古代の女神信仰は綺麗に塗り替えられた。本来は女性が宇宙全体であり、天の女主人で、地母神である。天と地は分かれていなかったが、後に地はアダム(男)の支配下となり、エヴァ(女)はそれに従うようになった。<大いなる厄災>が壊したのはアダムの建造物であり、代わりに風−生命の息吹が強く吹き、大地は歓喜に震え太古の生物は蘇る。旧ムルが欠片から姿を現す時もまた風が吹く。
「本音を言えば世界はどうでも良いのです。人助けは面倒ですからね」
エレベーターのムルの言葉。「世界救済」は人類の救済とは別のところにあるように思う。
そして「フィガロの書」での自語りが本人の意向と裏腹に考察には大いに役に立った。彼は双子と一緒にヤハウェとしてアダムとして世界を支配していたがついにエヴァになる順番が回ってきた。管理者としての立場に疑問を持ち脅威になりえる存在に選択の自由を与えようとしている。しかしそれが寿命が近づいた原因に繋がっているのだと思った。
元々はフィガロの元ネタ考察を記事にする予定だったが彼の人生が複雑で顔も広いため関係性の炙りだしから膨大な情報量のため匙を投げてしまったがいつかチャレンジしたい。(箇条書き程度ならすぐにでも可能ではある)
このように元ネタ考察をすることで得たことは、まほやく世界というより現実世界がどうなっているかであった。調べる過程で見つけることができた魔法使いたちの育成スポットも聖地として大事にしていきたい。決して簡単に行ける距離ではないが旅をするのも悪くない。
そしてまほやくの芸の細かさや巧妙に仕組まれたキャラクターの設定に驚くばかりである。本当によくできた作品だ。突如降ってきた隕石のようにこの時代この星に住まう東方の女神達に多くの気付きと目覚めを齎すことになるだろう。それがスクリーンという鏡に写されたもう一つの世界であっても私たちは繋がっているのだから。
私に学びの切欠を作った“ムル”には感謝をする。と、同時に少し疲れた。
彼の掌で踊らされネットという知識バンクから知恵の実を貪って積み上げた浅知恵の塔を私は自ら降りることを選択し、睡魔によってその目は閉じられることだろう。
パンドラーより愛を込めて