【まほやく考察☆自由研究】 キリスト教と元相棒 ブラッドリーはイエス・キリスト?
先日ツイッターで「ネロはユダっぽい」とツイートしましたが、改めて調べてみるとキリスト教の中に元相棒の関係性が多く見られたのでまとめてみました。
はじめに
さまざまな媒体からの不確かな情報であることと、
ストーリーのネタバレを含むことと、
宗教に関することなので慎重な方は観覧をお控えいただくこと、
ご興味のある方は夏休みの自由研究的な軽いノリでさらっと読んでいただくことをお願いいたします。
? ?「同じ言葉を沢山使うね! こと、が好き?」
(あくまでエンタメ)
(8000文字超えちゃった)
イエス・キリスト=ブラッドリー説
メシアとして名を馳せたイエスと死の盗賊団として名を馳せたブラッドリー、対局的に見える彼らにはどんな共通点があるのでしょうか。
プロフィール
名前:ブラッドリー・ベイン
場所:北の国
特技:喧嘩
魔道具:銃
その他:死の盗賊団のボスで現在は囚人。
くしゃみをするとどこかに飛んでいってしまう。
おいしいごはんが好き。
【生い立ち】
イエスは天使ガブリエルの受胎告知で知られるように、処女マリアから生まれた神の子供でした。
マリアの父ヨキアムはダヴィデ王の血縁であり、マリアは天使から
「イエスが偉大な子となりダヴィデの王座を賜って、その子孫は永遠に繁栄する」
と告げられます。
そもそもマリアの出生自体、父ヨキアムが荒野で断食をしながら
「神の子を授かりたい」と祈ってできた娘でした。
一方ブラッドリーも、魔法使いである父親が「魔法使いの子供が欲しい」と願って生まれた子供です。
父亡き後、ブラッドリーは立派に盗賊団のボスになりましたが、
「子孫の繁栄」=「後継者」とするならば、繁栄とは真逆の立場です。
しかし、イエスとブラッドリーにある確かな共通点は、
キリスト教という沢山の弟子と教徒を率いるリーダーと
盗賊団という沢山の手下を抱えた400年続く組織のリーダーであるということ。
そしてその異例な組織を踏まえ、スノウはこう評価しています。
世界の宗教分布30%のキリスト教は世界一の大きな教団です。
イエスもブラッドリーも、集団として世界一だったのです。
【誕生日、カラーの類似】 (追記あり)
イエスの誕生日は実際のところ不明ですが、イエスのモデルがミトラ教のミトラ(ミスラ)とされ、それに関係する12月25日にクリスマスとしてお祝いします。
なので12月に2回もフライドチキンを食べるボス担も多いのではないでしょうか。(大忙しのケンタ*キー)
そうです。好物のフライドチキンも伏線なのです。
ちなみにブラッドリーがやけにミスラへの憧れを示すのも、キリストのモデルがミトラ(ミスラ)であるからです。
(追記)
「13日の金曜日」はイエスが処刑された日だから不吉の象徴なんだって教えてもらいました!
不吉な日に生まれてくるの北を感じる!!
命日が誕生日ってことは・・・イエスの復活!?
一方、ネロとマリアは・・・・
「は?」
私がファウストならこう言っています。
キリスト=ブラッド、ネロ=ユダ説を解くつもりが、どうやらネロはマリアでもあったようなのです。
乙女座は処女座とも呼ばれ、マリアそのもの。既に書いててしんどい。
さらにマリアの「青」の由来は、マリア・ステラ「海の星」の色とされ
ここでピンときた方もいるのではないでしょうか?
ブラッドリーが死の湖から拾ってきた「星海珠」という青い石があるではありませんか!
星海珠はホワイトデーのホームボイスで再登場しました。
【マナエリア】と洞窟
何故こんなに洞窟が出てくるのでしょうか。
それは、マリアの住まいがガリラヤ湖周辺の洞窟だからです。
この、「洞窟、ガリラヤ湖、マリアの青」がくっついたのがマナエリアの地底湖ではないでしょうか。
また、このガリラヤ湖(いっぱい別名ある)はヨルダン川を通じて
「死海」と繋がっており、彼が星海珠を拾ったミスラのスポ死の湖ともつながります。
まほやくはしばしば月の地名をオマージュしますが、死の湖や死海はありません。(似たニュアンスで、危険の海、静かの海ならある)
イエスはこのガリラヤ湖周辺のナザレで、次々と奇跡を起こし信仰を集めていきます。
☆ここでの反転ポイント☆
イエスの教えは「説教」ですが、
ブラッドリーの苦手なものは・・・
(追記)
ちなみにここにも!
華やかなブラッドリーをさらに華やかに囲っている背景の、右手に咲く
アネモネ
マリアの悲しみの象徴、復活と永生の象徴なんですって!
これもアネモネ?
だとしたらクソデカ感情じゃん
【食の趣味】
ブラッドリーが野菜嫌いで無類の肉好きなのは知っての通りですが、
イエスも基本的に肉ばっか食ってます。(菜食主義という説も)
他宗教には肉やアルコールを禁じるものもありますが、キリスト教に食のタブーはほとんどなく、イエスも羊肉を食べたり奇跡を起こして民衆に食べ物を与える際にはパンや魚を与えていました。パンはキリストにとって肉の扱いです。
そして「魚」はキリストのシンボルと言われています。
ブラッドリーのキャラエピにはわざわざ魚のエピソードがあります。
魚好きじゃん!
忘れてはならないのがこちら。
ブラッドリーが表紙を飾ったジュンブライベントです。
ほんとにほんとに良い話でしたよね・・・・オチが最高でした。
この話も湖と魚が出てくる愛の話ですが、ここで注目したいのはエメラルド。
キリスト教ではイエスの聖杯がエメラルドという説があり、ナザレのイエスの心の象徴とされています。
そしてここの舞台は中央の国の国境付近の町なのですが、
おそらくオズの魔法使いに出てくる「エメラルドの都」がモデルだと思います。
【中央の国はギリシャ、エジプト、後のローマ帝国】
ここで少し触れていきたいのが中央の国のモデルです。
中央の国が舞台となるイベントは背景や衣装がアラビアンに描かれます。
何故か登場するブラッドリー。
そしてここではあまり詳しく触れませんが、中央の国が地中海を中心とする砂漠地帯のことならば、何故捉えられたブラッドリーが中央の国に移送されたのかがわかります。
イエスが磔にされて処刑されたのは、エルサレムにあるゴルゴタの丘でした。ここはまほやくで中央の国にある「処刑の丘」のモデルだと考えています。
ファウストにも縁のある処刑の丘について、
彼は「ここに眠るのは盗賊や英雄になり損ねたもの達」と語っています。
【裏切られ、見せしめで捕まる】(修正)
イエス=ブラッドリーを一番強く連想させるのはやはりここですよね。
メインストから既にネロがブラッドリーを裏切った可能性を公式が匂わせ続けており、ネロも賢者に「俺を信用しないでくれ、多分裏切っちまう」と言っています。
親愛ストで元相棒の裏切りについて賢者と語った際には、ブラッドリーも薄々勘づいていたようですが、かなり信用していただけに真実を聞き出せないでいます。
怖いものなしのように見えて、そうではない。
ここが彼の人間臭くて可愛いところです。
捕まった後は
最初から賢者の前に囚人としてあわられたブラッドリーですが、罪状が不明なまま。
「悪者になってもらった」というスノウの意味深な言葉だけで明かされてきませんでした。
しかし、メインスト2部が公開され、前後が明らかに。
雨の街での惨劇の時、人間たちは無力でした。
結局雨の街を襲った真犯人は見つからないまま、中央の国と人間の勝利のため、オズについで有名人だった悪名高いブラッドリーをフィガロやスノウ達の率いる魔法使いの部隊で見せしめとして捕まえたのです。
それは中央の王家に移送される宝を狙った際でしたが、落ち合うはずのネロがその場に現れませんでした。
ここでネロに裏切りの疑惑が浮上しています。
しかし、捕まった当時を語る時のブラッドリーは穏やかでした。
イエスが使徒ユダに裏切られ、無実の罪で処刑される前にこう残しています。
ネロのタロット背景である「吊るされた男」
自己犠牲、罪人、反逆者(ユダ)の意味を持っていますが、
まほやくの背景ではツートンの髪の男として描かれ、ブラッドリーに似ていて、その脇にはアミュレットである麦が穂を垂らしています。
私がこれを解釈するなら、「吊るされた男はネロでありブラッドリーでもある」とします。
広い意味で魔法使いを助けるため、ブラッドリーは一粒の麦となりました。
この二人のやりとりを早い段階から見せられていましたがそういう伏線だったんですね。
ミチルは彼のおかげで今平和に生きていることをまだ知りませんし、
ブラッドリーも言わないのです。
ブラッドリーって、悪い魔法使いを自称する割には「悪者扱いしやがって」という反応を示す場面が何度かありますよね。
もちろん彼なりの「悪の美学」があると思いますし、それ以外の悪は心外なのかもしれません。
ところで、彼は自分を「生まれ育ちも生粋の北」と言っていますが本当にそうなのでしょうか?
確かに、死の湖(死海)よりもガリラヤ湖の方が北にあるので北の国かもしれないですが、
少し不思議ですね。
【キリストの教え】
そもそもキリスト教では何を神の教えとしているのでしょうか。
恥ずかしながら私はよく知らなかったのですが、なんと「愛」でした。
親愛、友愛などの愛の中で、「真の愛(アガペー)」を説いています。
そもそもブラッドリーくんの特技は「喧嘩」です。(特技ってなんだろう・・・)すぐ「ぶっ潰す」って言う。
しかし「愛」は持っていますよ。
たくさんの兄弟と部下に囲まれていたブラッドリーは、無自覚かもしれませんがとても愛情深く、北出身には珍しいタイプです。
スノウとホワイトも年長者としてみんなを可愛がってくれますが、実際はあの二人だけで世界が完結しているイメージがあります。
ブラッドリーは双子ではないので、
一個人として他者との関係を築いています。
老人に弱かったり、特段死者においては敬意を忘れないブラッドリー。
好きすぎていっぱい載せちゃう。
ミチルに愛してるゲームを教えた時の愛や、オリヴィアをときめかせるための繕った愛情とは違う、仲間や死者を思う「真の愛」を持っています。
また、普段争っているオーエンを心配したり、
「陰気」だと罵っている東の魔法使いを心配したり、
彼は人をよく見ています。
ブラッドリーは敵を愛することができる人であり、同時に相手が自分より強い場合、憧れの、いつか殺したい相手にもなってしまうのです。
フィガロVSブラッドリーで、フィガロが勝つことに賭けたオーエン。
この「致命的に間違う」の意味とはなんでしょう。
北の魔法使いにとっての愛があること自体が致命的な間違いで、そのためにフィガロを倒せないか、人質をとられてしまうかの二択な気がします。
(ミチルを人質にしたもんねフィガロ)
また、
どんな相手でもかけられるというブラッドリーの得意魔法「強化」にも
真の愛のヒントが隠されていそうです。
その他に、
イエスとの関連が深そうな部分をまとめてピックアップしていきます。
北の国で400年続いた死の盗賊団の奇跡
人間が5分で死ぬ拷問
うんざりするほど長生き
決められた運命
星に願うなんて無駄
イエスはまさに魔法使いのように次々と奇跡を起こし信者を集めましたが、
一説によると最後弟子のユダに裏切られて死ぬ運命にあることを知っていたとあります。
しかし、イエスは人間としての体と心を持っていたため、磔の苦痛に耐えきれず「主よ、なぜ私をお見捨てになったのですか」と叫びました。
本当に知っていたのなら、このような表現になるでしょうか。
イエスはこの時、神に願っても奇跡が起きなかったため「なぜ」と言ったのではないでしょうか。
「一粒の麦」の言葉があるようにイエスは人類のための死を受け入れていましたが、いざ磔にされて全く救いが訪れず、初めて
「このタイミングなんだ、こういうシナリオなんだ」
と理解したように思います。
そして死後3日後で復活し天界に行くのですが、
「主はまだ生きておられる」の言葉通りだとすれば、現在2022歳です。
自分を「運命の脱獄者」と言って、何度もピンチを切り抜けてきたブラッドリー。
星に願うことはせず、自分の力で欲しいものを手に入れていきます。
(くしゃみは別)
そして2000歳を超える大魔法使いになっていくのかもしれません。
このセリフめっちゃおもろい。
(余談)
これって聖書か??
【男の勲章】
ブラッドリーは気に入った傷を消さないで残しておくと言っています。
実際に顔だけでなく身体中に傷痕が残っていて、「男の勲章」と呼んで誇らしくしている様がキャラエピでも描かれています。
これはイエスの【聖痕】と同じです。
一度死んで復活したイエスにはその時の傷が残されていました。
これは、イエスは人々の傷を癒せる立場、メシアの証明として、自らの傷を治した証拠に傷痕を残したまま蘇ったという解釈もあり、
ブラッドリーの場合は自分自身の生きていた証明として残している意味合いが強いです。
ちなみに、
イエスは死んだことを確かめるために槍で右脇腹を刺されているのですが、
ブラッドリーの百合の紋章が右脇腹なのも関係があるのでしょうか。
【なぜ盗賊なのか】
救世主のイエスとうってかわり、宝石財宝を狙う盗賊となったブラッドリー。
十字架を担いで歩くイエスの後ろには盗賊たちがついており、一緒に処刑されています。
それから聖書には、天国の定義として次のようにあります。
要するに天国とは金銀財宝で出来ているとしており、この教えが誕生日石の概念や教会のステンドグラスを産んでいます。
それに合わせてネロの文学作品候補である「フランダースの犬」のネロは、元々貧しかった上に仕事も家も夢も家族も、何もかも失い、奪われた悲劇の少年です。(ネロの方で詳しく解説します)
施しは受けず、欲しいものは奪うとするブラッドリーはこの部分の反転だと推測しています。
北の魔法使いらしいヴィランの要素を取り入れて、金銀財宝を奪う盗賊になったブラッドリーは、心の内に天国を欲しているのでしょうか。
(ちなみに、ブラッドリーが老人に弱いという設定は、イエスの父も、
フランダース犬の祖父や犬も、みな年寄りだったせいだと個人的に思います)(沢山いる兄弟も普通に人間だったしね・・・)
【クリスマスとイースター】追記
イエス生誕祭である12月のクリスマス、
イエスの復活祭である3月〜5月までのイースターのイベントに
ブラッドリーは出てきません。
クリスマスはミスラのモデルミトラ教のミトラ(ミスラ)の生誕祭でもあるので、ミスラが表紙を飾りました。
(クリスマスを誤解するクリスマス組)
そしてイースター祭には時期の被るワルプルギスが先行し、
徐々にイースターイベントに移行します。
内容はワルプルギスですが、タイトルにはうさぎの人形が。
そして翌年に完全なイースターへ。
こう見ると、2度もイースターにルチルがきてるんですね。(意味深)
和装やイースターなどの可愛すぎるイベント衣装や、クリスマスというイベントは施されるのが大嫌いなブラッドリーと相性がよくないのかもしれません。
12月にはBDガチャがあるのでクリスマスに来られると困るのでいいんですが、昨年同じく12月BDのミチルがクリスマスに来てしまいました。
BDが関係がないとすると、今後の12月は散財を覚悟しなければならないかもしれません(震)
ところで皆様、このキャンペーンを覚えていますか?
「なんでブラッドリーやねん」と思った方は正直に手をあげて欲しいのですが、この不意打ち十五夜ではネロが作ったと思しきうさぎのマシュマロを集めらせられました。
これは、イースター祭のウサギと十五夜のウサギとかけているのではと考えることができます。
ウサギを飼っている私が個人的に大優勝のキャンペーンでした。(ありがとう)
ウサギ好きを公言しているのはアーサーのはずなのに・・・
【フェッセンデンの宇宙】
まほやくが文学作品をモデルにしているということで、文学で見るもう一つの側面を見ていきます。
一度紹介したことがあるので割愛しますが、「フェッセンデンの宇宙」は特にブラッドリーとムルの関係が垣間見える作品です。
まほやくらしい反転世界がたくさん現れていて面白い作品ですし、とある天国のような星の描写部分で、まほやくのブラッドリーがこぼしたセリフ
この和やかな景色への憧れの意味も分かると思います。
ここまで追ってきてなんとなく分かることは、まほやくは聖書を含む文学作品や世界の神話からキャラストーリーや名前をとり、その中で関係者の中で内容をシャッフルし、星座から性格をつけているのではないでしょうか。
そのため、ブラッドリーを調べるとネロが出てきて、ネロを調べるとブラッドリーが出てきて、ファウストを調べるとフィガロが、アーサーを調べるとオズのような立場のフィガロ、とりあえずフィガロはなんかいっぱいいる。
【射手座としてのブラッドリー】
先ほど、名前とストーリーは神話文学から、性格は星座からと言いました。
キリストと言われてピンとこないですが、射手座の性格と言われば納得します。
「♪うじうじ恨んでるくらいなら〜とっとと元気になって〜そいつをぶっ殺しにいきゃいいだろ〜♪」ってことです。
ネロのアドバイスを聞かないで突っ走り、スリル、賭け事が好き。楽天家で頭がいい。
ちなみにイエスも射手座ですが、聖人君主と思いきや正義に反すると容赦無く罰していた怖い一面もあります。
「時の洞窟」は「時の神クロノス」からとったのでしょうか。
「フェッセンデンの宇宙」に登場するブラッドリーも天文学者でしたが、ここでも同じキーワードが登場します。
また高い知恵で弟子を育てていたところが、盗賊団でネロに魔法を指導していたシーンと重なります。
そしてこの弓矢がまほやくで銃に変わります。
【死神のカード】
タロットでは12番(12使徒)のネロに次いで13番目の死神になりました。
死神は物事の終わりを表し、強制終了やゲームオーバーを意味します。
このブラッドリーは逆さまに描かれていてそれを逆位置と捉えると、
ネガティブな意味で「死ぬに死にきれない」「未練」、
ポジティブな意味で「新たなステージへ」「再生」「復活」です。
この右端から昇ってくる太陽が、夜の終わりと新しい始まり、再生の印です。
これをイエスに置き換えると、イエスは処刑された3日後に死者の中から
復活しました。それから弟子としばらく共にした40日後に昇天し神のような存在になりました。(神の子であって神ではない)
タロットでは大アルカナが人生ステージになっているといいます。
ミチル〜ルチルまでが人間世界、
カイン〜オーエンまでが精神世界、
シャイロック〜スノウまでが天使世界(天界)
ホワイトが神の世界です。
この順番を繰り返すのが人生のステージで、これによるとネロやブラッドリーは精神世界のステージにいます。
イエスは一度死んで復活しその後天界にいきました。
ブラッドリーは死神をクリアし、オーエンを経てシャイロックになると、天界にいけるのです。
オーエンのいる「節制」とは調和、節度、平等。これはオーエンの課題です。
ブラッドリーが今の現状を抜け出すには、「死神」でずるずるとしている関係や過去を完全に断ち切り、「節制」で節度と人の意見を聞く耳を持つ必要があります。(要するに、ネロの言うことを聞くこと)
一見ブラッドリーは盗賊団を強制終了させられ死神を迎えているように見えますが、「これが俺だ」の主張を曲げません。そこが彼のカッコいい部分なのですが、この「俺はこうである」という概念を殺すことが課題です。
(辛口リーディングすまん)
逆にネロは「死神」を通らなければなりません。
ネロにとっての死とは、「隠していることの開示」だと言えるでしょう。
【まとめ】
まほやくのブラッドリーは旧約聖書のイエス・キリストがモデルであると考察しました。
楽しんでいただけたでしょうか。
北の魔法使いの中では仲間思いのリーダーで常識人のブラッドリーは、悪魔的要素を強くした救世主なのかもしれません。
そしてライバル的な存在のフィガロが、今後ブラッドリーの成長に関わってきそうだなと感じます。
キリストの復活と関わっているのが、フィガロのタロット「審判」だからです。
フィガロがブラッドリーを牢から解放し復活させるのか、はたまたブラッドリーがイエスとしてフィガロに裁きを下すのかはまだわかりません。
もしかすると、ミスラやオーエンの「やっちゃいなよ」ムーブで後者になるかも。
なんにせよ、復活後のイエスが死者を裁いている「審判」のカードが、
ブラッドリーと因縁の深いフィガロであることに、
まほやくの面白さと凄さを感じざるをえません。
おわり!
☆次回は「ネロ=聖母マリア、ユダ、ペテロ」についてまとめます☆
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