行為の心理学 as soon as アウトプット 12月
プロダクトデザインの本を読み進めて数ヶ月。
一つ一つ本当に理解して読み進めたいので、スピードは度外視。わからない言葉を都度調べながら読んでいるので、あと何ヶ月かかかるかも。
しかも、章ごとに違う話になるので最後に一冊まとめて感想文よりも、章ごとに気づきをまとめたほうがわかりやすいと思う。
ので、今回この、日常場面における行為の心理学の章から、感銘を受けた部分をここに記す。
失敗は学習経験という言葉に言い換えるべき
人は失敗したときこそ、それについて考えるらしい。なぜ失敗したか、次に失敗しないにはどうするべきか。
でも、成功すれば嬉しいが、なぜ成功したかについてはあまり考えないらしい。
科学者はそれを知っており、多くの重要な科学的発見は失敗と呼ばれるものからえられてきた。これらは失敗か?いや、学習経験であるとのこと。
たしかに。
ある有名なデザイン会社の信条は「たくさん失敗し、すばやく失敗する」だそうだ。正しいことをするらめに、それぞれの失敗が数多くのことを教えてくれることを知っているから。
デザイナーも、研究者と同様失敗する必要がある。筆者は、失敗が、探索や創造の本質的部分であるといい失敗を推奨している。
なぜなら、失敗しないということは、安全なことばかりして、創造的な考えをうもうとしていないとも言えるからだ。
失敗を回避することはできるが、それは、退屈でつまらない人生への道である。
デザイナーへのアドバイス!
①あたなの製品を正しく使うことに失敗した人を責めない!
②人が困難に感じている部分を、製品を改善できるシグニファイアだと捉える。
③電子機器あるいはコンピュータシステムからすべてのエラーメッセージを排除し、代わりにヘルプやガイドを与える。
④ヘルプやガイドもメッセージから直接問題を修正できるようにする。
人がタスクを継続できるようにする。すなわち進行を妨げない。なめらかで連続的に行えるよう助ける。最初からやり直させるようなことは絶対しない。
⑤人がしたことは部分的には正しいと考える。したがって不適切なときには、ガイドを与えて問題を修正できるようにして、先にすすめる。
⑥自分自身、そして自分とインタラクションする人たちに対してポジティブに考える。
感想
失敗は成功の元というけれど、ここまではっきりと失敗してもいいと言っていただけると、助かる。
失敗するかもしれないほどの、チャレンジをしているということをわかっていただけると嬉しいと思う。
あとは、その失敗からどれだけのことを学び、次に活かすかがとても大切だということを学んだ。
デザインは本能、行動、内省すべてのレベルで行わなければならない(エモーショナル・デザイン)
人の心と脳は複雑な存在である。人間の振る舞いを理解する手助けとして、3つの異なるレベルの処理がされていることを理解しよう。
本能レベル(潜在意識)
基本レベルの処理。環境について良いか悪いか、安全か危険かなどの迅速な判断を行う。人間の感情システムにおける基本的な保護メカニズムの一部。
行動レベル(潜在意識)
適切なパターンにあう状況によって引き起こされる、学習されたスキルの原点である。
内省レベル(認知的)
意識的な認知の原点。結果、ここで深い理解が進み、推論と意識的な意思決定が行われる。
「本能的デザイン」
商品やサービスの質で五感に訴える。見た目、手触り、音など物理的な特徴で、美的感覚にアピールする。
「行動的デザイン」
機能が最優先であり、製品のニーズを満たしていること。
実際に利用する人のニーズを理解したもの。
「内省的デザイン」
メッセージ、文化、製品の存在意義などをあらわす。自己のイメージ、個人的満足感、思い出などと重なることで機能以上のものを受け取る。
人々の情動的なニーズを満たすことで真の価値を得る。
感想
デザイナーはこれを知らず識らずに意識していることが多い気がしますが、こうやってちゃんと分析されたものを目の当たりにすると、たしかに!ということが多く、無意識でなく意識的にここらへんをデザインできるとよりよいし、たとえ失敗したり読みが違っていたとしても、どこが間違っていたのかが分析しやすく次に繋がるのではないかと思いました。