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AO入試(総合型選抜) 【上智大学FLAと早稲田大学SILSの違いって?】

こんにちは、きのコです🍄

今回の記事では、両学部から合格を頂いた私が思う、上智大学 国際教養学部(FLA)と早稲田大学 国際教養学部(SILS)の違いについて書いていきます。

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リベラルアーツ

なんといっても、ふたつの学部のリベラルアーツ教育に対する認識の差は大きい。両学部の名前にある"国際教養"と、"リベラルアーツ"をセットで考える人は少なくないはず。実際に私も、高3の最初まで「FLAとSILSはリベラルアーツ」という式を頭の中で描いてた。でも、この考え方は正直オススメできない. . . この考えを払拭し、志望理由書の執筆に挑むべきだと思う。


SILSのリベラルアーツ

SILSのリベラルアーツを理解するのは至って単純。だって学部自体がリベラルアーツを全面的にアピールポイントとして売り出しているから。学部のパンフレットには「SILSでの4年間」と題し、「SILSでは、リベラルアーツ教育を展開するとともに…」から文章が始まっている。さらにありがたいことに、学部がリベラルアーツを定義してくれている:「学問分野を横断的に学んで、学際的な知見の修得をめざすリベラルアーツ教育」これがSILSの大きな特色らしい。ここで重要なのは、"横断的" "学際的"という言葉だと思う。

そして、これらのSILSの特徴、言葉を補うとSILSの"リベラルアーツの"特徴は、SILSが提供する"7つのクラスター"によく表れている。ひとつの学問や専攻に焦点を当てるのではなく、幅広く学ぼうというカリキュラム。

だからこそ、志望理由書においても、自分の研究テーマ(大学で深めたい学習テーマ)が様々な学問分野を横断する必要があるという点に重きをおいて書くべき。


FLAのリベラルアーツ

SILSのリベラルアーツを基準にして考えると、FLAは理解するのが難しい。当時の私と同じようにSILS→FLAの順番で調べている方は特に要注意。

まず、FLAは正式名がFaculty of Liberal Artsであり、学部名にリベラルアーツが付くぐらいだから、リベラルアーツ教育は関わってくる。だが、SILSと違って大々的にパンフレットに「リベラルアーツ」を取り上げていないし、幅広い学問分野を提供しているわけでもない。どうやらFLAにおいて、リベラルアーツ=学際的・横断的ではないらしい。

 ≫ 誤解が生まれないように一応書いておくと、FLAは3つのメジャーがあって、一年時はどのクラスを取ってもいい。この点では、"横断的"と表現できるかもしれないが、SILSのように文系〜理系まで網羅しているわけではない、ということ。

じゃあFLAのリベラルアーツとは何か。ここで私が注目するべきだと思うのが、FLA Core Programである。このプログラムでは、"to develop your communication and analytic skills" を目的としているらしい。説明文からも分かるように、学問の基盤となるような能力を高めることに重きを置いている。これらは学部のポリシーやカリキュラムにも記述されている。

つまり、FLAはLiberal Artsを日本語に訳した時に使われる「教養」に力を入れている学部だといえる。幅広い学問分野に触れる(=SILS)ことではなく、それらの基盤にあり、共通して重要になる能力を伸ばすことをより重要視している。その力こそが将来グローバルな環境で発揮される…という流れである。

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これらは、私個人が考えるFLAとSILSの違いです。たくさんある意見のうちのひとつとして捉えていただければと思います。

何かの参考になれば幸いです。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

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