最古のSNS世代なのでそろそろテレビを見るべきかもしれない。
てぃっくとっく、なるものの広告がすごい。
Tik Tokという、15秒ほどの動画を投稿するSNSである。わたしのような年齢のところにも届きはじめたので、だいぶ広がっているのだろうと思う。
単に広告費をめっちゃかけている可能性もあるけれど、それだけの広告費を出せるほどには繁盛している、ということには間違いなさそうだと思う。
わたしはSNSはオーカット(Orkut)からはじめました、というおそらくSNSの最古の世代だと思うし、その前は個人でHTMLをメモ帳にタグ打ちしてサーバーにアップするとかしていた人間なので、化石みたいなもんだと思うんですが、周囲をみてるとだいたいその頃から知っている人たちは、TwitterとFacebookあたりに落ち着いているように思う。
でも、今若い人がSNSとして使っているものとしてInstagramがあることは知っていて、いちおう開設して、なにかいいもん食べたときに思い出したらちょっとアップしてみる、くらいの使い方はしているんだけど、それより後はリアルタイム世代が知り合いにいないので、どのように日常で運用されているのかよくわからない。
どうやらLINEのタイムラインをSNSのように使っている層がいるっぽいぞ、とか、そんなふわーっとした近年のSNS知識のなかで、Tik Tokは「これは今若い人に人気なんやで」と露骨にこれでもか!これでもか!と有名無名のアイドルを使って動画を繰り出してくるので、さすがに「なんかあるぞ」ってなってきた。
でも、その一方で今でもmixiはSNSの代表格から退いたものの、サービスは続けられていて、利用者もいる。
そのうち、わたしたちは「mixi世代」「Facebook世代」「インスタ世代」何ていうふうにまとめられたりするのかな、なんて思ったりする。
Facebookあたりはもう名刺感覚でプロフィールを作っておくもの、のようになるのかもしれないと思うけれど、それ以外のサブで個人的な楽しみで使うSNSは世代ごとにあるていど区切られたりするのかなあ、などと考えたり。
わたしはニコニコ動画までは少しみていたけれど、きちんと「ニコニコで流行っているもの」を追いかけていたわけではないので、20代の人に「この動画当時めっちゃ流行った」って言われても「そうなのかー」っていう感じになるし、たぶん今の小学生が大きくなったら「あのヒカキンの動画めっちゃ流行った」って話題になってもたぶん全くわからない。今の小学生であれば当然のごとく知っているヒカキンのあの動画、というやつがきっとあるのだろうと思うけれど、わたしにはわからない…。
おそらくInstagramをメインにやってきた人は10年くらいして「昔これインスタでめっちゃはやってた、みんなやってた」っていう話題はインスタをメインに使ってこなかった人にはわからない。インスタをメインにつかっていないわたしがかろうじてわかるのは、シュークリームをパイ投げのように顔に投げつけるのがインスタで流行ったのが、シュークリームを作った人の訴えによりTwitter上で炎上した事件、くらいのもんである。
Tik Tokがインスタのような立ち位置になったとして、「これめっちゃTik Tokではやった」って言われてもきっとぜんぜんわからないと思う。なんとなく「知らない」ということが心配になってきたので、とりあえずダウンロードして眺めたら、音楽がやたら倍速だった。投稿動画は15秒以内にしなければいけないので、やたら早回しの世界になるようだ。もうそこからして衝撃だ。
世の中ではやっているものがいよいよわからなくなる年齢になってきたんだな、って実感してちょっと怖い。テレビ1強の時代にはテレビだけ見てたらまあ大体何が流行ってるかはうっすら把握、くらいはできたものが、いまや全くわからない。
もしや、そろそろ、テレビが必要なのでは無いかと思い始めている。
たぶん「家にテレビがない」「テレビを見ない」っていう、インターネットあればテレビいらなくない?と思ってる人は、同世代に結構いるとおもうのだけど、わたしは今テレビの必要性をちょっぴり感じている。
なにはなくとも、最終的に流行ったものはいまのところ、とりあえずテレビへと引っ張り出されるのだ。
ヒカキンさんもキズナアイも人気のインスタグラマーも、おそらく人気のTikTokerも、いずれはテレビへ出てくるのであろう…。
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