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『世界を味方にしたファストフードの革命』調査ノート飲食業界編①〜マクドナルド〜全5話
こんにちは!
ユキちゃんのビジネスモデル調査ノートが新しくなりました!今回からは業界毎に視野を広げた形で調査していきたいとおもいます!
第一弾は『飲食業界』ファストフード編
①マクドナルド—『世界を味方にしたファストフードの革命』
②スターバックス—『コーヒー1杯が生む空間価値』
③ドミノ・ピザ—『30分以内の挑戦と逆転劇』
④モスバーガー—『日本発・こだわりの味と地域密着』
⑤総集編—『飲食業界の未来を考える』
全5話でお届けします!
🐰ユキちゃんのビジネスモデル調査ノート
『うさぎ先生とユキちゃん』のスピンオフ!
ユキちゃん目線で色々な企業を調べていく日記の様なストーリー。
世界を味方にしたファストフードの革命—マクドナルドの戦略
「はぁー……」
私は思わず大きなため息をついてしまった。時刻は午後9時。今日も残業を終えて、自宅のマンションへと帰ってきたところだ。いつもよりちょっと遅め。お腹はペコペコで、余計に疲れがどっと押し寄せる。早く部屋に帰って、ポテトチップスをボリボリ食べつつゲームをしたい気分だけど、今日はなんだか少し違う。どうしても頭から離れない仕事の悩みがあって、あまり気分が晴れないのだ。
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私は社会人2年目。中小企業で販促担当をしている。入社してからは、チラシづくりやSNS運用、キャンペーンの立案なんかも任されるようになった。それはそれでやりがいがあるけど、いかんせん、思うような成果が出せていない。特に、最近企画した「イベントで新商品をPRしよう!」という社内プレゼンの結果が芳しくなくて、上司に「もうちょっと売上に結びつくアイディアを持ってきてくれ」と言われてしまったんだ。
「売上に結びつくアイディアって、どんなのよ……」
エレベーターで自分の部屋のあるフロアまで上がりながら、ブツブツつぶやく。私の会社はけっして大企業じゃない。むしろ街の小さな中小企業で、認知度もまだまだ低い。販促担当としてできることはたくさんあるけど、どうやって効果的にアピールすればいいのか、いまいちピンとこないのだ。
「ただいま〜」
部屋に入ると同時に玄関で靴を脱ぎ捨て、リビングへ。すると、いつものようにソファの上でモフモフの白いウサギが、こちらをじっと見つめていた。まるで私が帰ってくるのを待っていたかのように。
「おかえり、ユキくん」
喋った!? いや、もう慣れっこだけど。私が同居しているこのウサギ、実はただのウサギじゃない。なんと、元大学教授で、マーケティングと心理学、そしてAI研究のエキスパート。だけど、社会の闇に触れた結果、謎の組織にウサギの姿に変えられてしまったらしい。それで行くあてもなくなって困っていたところを私が拾った。今じゃすっかり同居人ならぬ“同居ウサギ”だ。
「ただいま、うさぎ先生。今日も遅くなっちゃったよ……」
気の利いた挨拶をする元気もなく、私はソファにどかっと腰を下ろす。いつもなら帰宅後すぐにポテトチップスを頬張るのに、今日はまだ袋を開ける気すら起きない。よほど悩んでいるのが伝わったのか、うさぎ先生はぴょん、とソファの隣に寄ってきた。
「何かあったのかい? 元気がないね」
「うん。ちょっとね……また企画が通らなかったんだ。『もっと売上に直結する販促が必要だ』って……言われちゃってさ」
うさぎ先生は小さく首をかしげる。長い耳がふわふわと揺れてかわいい。本人はそれを気にしているようだけど、私は内心、癒やされている。
「なるほど。売上アップにつながる施策を模索している最中か。ユキくん、そういうときこそ、世の中の成功例を見て学ぶのが早いと思うよ」
「そうだよね。私もいろいろ見てはいるんだけど、どこから手を付けていいのか迷ってて……」
私はスマホを取り出して、実は事前に調べていた企業のサイトやニュース記事をチラチラと眺める。スターバックスとかマクドナルドとか、世界的に有名なチェーンはどうやって販促しているんだろうって。
「よし、それじゃあ今日は“マクドナルド”を例に取ってみようか。彼らは世界中でファストフードを展開し、いわゆるフランチャイズモデルを活用しながら成功した企業だ。売上という意味では、常にトップクラスにいるね」
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マクドナルド……確かに、近所にも店舗があって、いつもお客さんが途切れないイメージ。大学時代なんかは週に何度もお世話になってたっけ。
「ファストフードって、今では当たり前のように町中にあるよね。でも、もともとアメリカの文化っていうイメージかな。詳しくは知らないけど……」
すると、うさぎ先生は「ふふふ」と得意げな笑みを浮かべる。
「ふむ。じゃあ、僕の得意分野だね。僕の顔に免じて、羊羹のひとつでも差し出してくれたら、詳しい話をしてあげるけど……」
ああ、出た。うさぎ先生の甘いもの要求。でも、まあちょうどコンビニで買ってあったはず。冷蔵庫の中の羊羹を差し出すと、うさぎ先生は満足げにパッケージを開けて、にんまりしながら舌鼓を打った。
「よし、じゃあ語ろうか。どうしてマクドナルドが、これほど世界を味方につけるまでに至ったのか……」
こうして私のマクドナルド調査が幕を開ける。
マクドナルドの成功要因を探る
「そもそも、マクドナルドっていつごろからあったんだっけ?」
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