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『製造業の未来—モノづくりのその先へ』調査ノート製造業界シリーズ最終話全6話
こんにちは!
ついに製造業界シリーズも最終話です!
このシリーズを通じて自分自身学べた事は沢山ありました。未来の想像やイメージを現実の形にしている仕事というのが自身の感想です。
製造業自体は今の時点でもかなりSFであったりスチームパンクな匂いのする世界観で、このシリーズを作るにあたって一番意識したのは【機械】や【技術】に対しての憧れみたいな物を表現していけたらと思い試行錯誤してイラストやストーリーを作成しています。
それでは最終話をお楽しみ下さい!
【永久保存回】就活・転職にも役立つ『各業界』研究ノート🗒️👇
製造業界シリーズ:『未来を創るモノづくり—製造業の軌跡と展望』
1話はこちらから👇
①『製造業界の細分化と代表企業—日本のモノづくりを支える巨人たち』
②『日産—技術で未来を駆ける革新のDNA』
③『パナソニック—暮らしを支える総合電機メーカー』
④『旭化成—化学と素材で未来を創るイノベーター』
⑤『日本製鉄—鉄と技術で築くグローバル産業の基盤』
⑥『製造業の未来—モノづくりのその先へ』
全6話です!
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製造業の未来—モノづくりのその先へ
私が“製造業界シリーズ”を始めたころは、正直ここまで深く踏み込むつもりはなかった。社会人2年目の私は、自分の会社で進んでいる企画の参考に「大手企業のビジネスモデルをざっと調べられればいいや」と思っていた程度だったから。でも今は違う。日産からパナソニック、旭化成、そして日本製鉄まで、4つの代表的な企業を深掘りするたびに、私の目の前に全く新しい風景が広がった。モノづくりが日本の産業や社会をどれほど支えてきたか、そして今どんな課題と可能性を抱えているか―その広大な世界を実感するほどに、もっと知りたい、もっと書き留めておきたいという思いが強くなった。
そして今、私はマンションのリビングで“うさぎ先生”と向かい合っている。元大学教授でありながら、闇の組織のせいでウサギにされてしまった不思議な同居人。私が企画のヒントや業界研究のサポートを求めると、博識ぶりを遺憾なく発揮してくれる頼れる存在だ。今日から数日にわたって、この“最終話”となる「製造業の未来—モノづくりのその先へ」をまとめようとしている。4つの企業を取り上げた結果を俯瞰し、日本の製造業界全体の行方と、そこで働く人々のキャリア選択について、あらためて考察してみようと思うのだ。
「じゃあ先生、またお付き合いくださいね。私、このシリーズの締めとして、モノづくりが今後どう変わるのかをちゃんと書いておきたいんです」
「もちろん。ユキくんがここまで熱心に続けてきたんだから、僕も最後までサポートするよ。製造業が向かう先を見定めるのは、一つの大きなテーマだからね」
私はそんな先生の言葉に励まされながら、ノートとPCを広げる。日産、パナソニック、旭化成、日本製鉄――それぞれの企業に触れた内容を横並びにしつつ、共通点や違いを整理していく。そして今、日本や世界でどんな課題やトレンドがあり、それに応えるためにどんなチャンスが眠っているのか。そこをしっかり描き出すのが今回のゴールだ。
1. 日産・パナソニック・旭化成・日本製鉄――4社を振り返る
まず最初に、ここまで私が書き留めてきた4つの企業について、おさらいしたい。それぞれの企業を簡単にまとめると、以下のようになる。
日産
自動車産業を代表する一社であり、“技術の日産”と呼ばれるほどエンジンや自動運転、EVに力を入れてきた。経営危機を乗り越え、ルノーとのアライアンスを組みながらグローバル展開を進めている。EVの「リーフ」や運転支援「プロパイロット」は自動車の未来を拓く重要なプロジェクト。今後もカーボンニュートラルや自動運転高度化などでリードできるか注目される。
→ ポイント:自動車業界のダイナミズム、グローバル経営、EVと運転支援技術。
パナソニック
松下幸之助が興した家電大手から“総合電機”へ変貌。テレビなどで苦戦する一方、車載電池(テスラとの協業)や住宅設備、BtoBソリューションに力を入れ、経営の多角化を進めている。家電の普及で日本の暮らしを支えてきた歴史を持ちつつ、“A Better Life, A Better World”を掲げ、エネルギーソリューションやロボティクスなどの新領域へ挑む。
→ ポイント:家電イメージから車載電池・住設へ、創業者の理念と新時代のビジョン。
旭化成
繊維メーカーとして始まり、化学・素材企業として成長を続ける。ヘーベルハウス(住宅)、リチウムイオン電池用の隔膜、医療用の膜技術など多彩な事業を展開。“いのちとくらし”を支えるという理念を基に、化学技術の応用を幅広く行ってきた。サステナブル素材や新規分野への進出も活発。
→ ポイント:化学・素材ベースの多角化、住宅や医療、電池素材など多方面へのイノベーション。
日本製鉄
かつての新日本製鐵と住友金属が統合し、さらに社名を変えて誕生した国内最大の鉄鋼メーカー。高炉を持ち、鉄鉱石から鉄を精錬するプロセスで世界トップクラスの生産量と技術力を誇る。自動車・建設などへの高級鋼板供給やグローバル戦略を推進。環境負荷削減・水素還元製鉄の研究など脱炭素へ向けた挑戦が注目される。
→ ポイント:インフラの基盤素材として社会を支え、グローバル競争とCO₂削減が大きなテーマ。
こうして並べてみると、それぞれの企業は異なる分野であっても、“社会を豊かにするための技術革新”を軸に、国内外で多角的な戦略を打ち出している点が共通しているように見える。
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