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Parents : Master of None 1-2
「親の人生」を知りたいという欲望
『あたしンチ』という漫画の中で大好きなエピソードがある。
ある夏の夜、停電が起きてしまったタチバナ家一家は灯りと涼しさを求めて、ファミレスへと避難しながら、その道中真っ暗闇の中、お母さんが田舎時代の話をする。昔は蛍がそこら中にいただとか、古き良き牧歌的な日常を子供達に聞かせ、昔は良かったねぇ〜と、話しているんだけど、
そんなお母さんもファミレスに着くと、文明の進化に感謝しまくりで、満面の笑みでパフェをほうばって終わる、といったお話。
話は大分ずれたけど、、
この『Parents』もオチが似ていて、とても好きなエピソード。
子供の頃は憧れてたけど貧乏で買ってもらえなかったギターを、息子にプレゼントしてもらうんだけど、結局数週間で飽きてしまって、iPadのゲームではしゃいで終わるという笑
昔も良かったけど、決して今も悪くないよね?というメッセージが感じられて、懐古するだけの話に陥らないバランスの物語って好きだなぁ。
まぁでもこの『Parents』の主題はどちらかというと、二世であるインド系のデフとアジア系の友人が、自分の親と向き合って歴史を知るという話で、NYに暮らす移民たちの話でもある。(実際のお父さんとお母さんに演じさせてるんだからすごい)
でも親の人生や歴史を知ってみたいかも?と思うのは、二世の人たちだけではなくて、この歳ごろ特有の欲望なのではないのだろうか。親が自分を産んだ年齢に自分が近づいているからかな。
とても恥ずかしくて自分は聞けないけどね。。。