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PLAN B : Master of None 1-1

「決断」についての物語

いつの日かラジオで宇多丸が言っていたことを思い出す。

20代後半〜30代前半、仕事や結婚など様々な「決断」が差し迫ってくる時期、まだまだ遊びたい、人生について重要な決断なんてしたくない、と悶々と悩む時期を「第2モラトリアム期」と呼んでいる、と。

そうか!『マスター・オブ・ゼロ』は「第2モラトリアム期」の話なんだ。
2年前に観た時には分かっていなかったけど、自分がその年齢に差しかかったことでよく分かる。
まだまだ子供でいたいし、責任なんて持ちたくないし、ずっと遊んでいたい。
“決断”することってめっちゃ怖い。

記念すべきこの第1話はそんなモラトリアム真っ只中のデフが、終盤ある重要な「決断」をする。
端から見たら、ただサンドイッチを選んでるだけなんだけども、この「決断」はデフがまだまだ自分の好きなように生きたい、生きる!と宣言するような「決断」なのだ。
このシリーズの開会宣言みたいなものだとも思える。

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