【コンサル就活・転職】戦コン社員が教える!ケース面接対策の復習で留意するべきポイント

皆さんこんにちは!

現役で戦略コンサルタントとして働いている金の匙と申します。
本日はコンサル就活を行っている大学3年生or大学院1年生や、コンサル業界を目指して異業種の転職活動中を行っている異業種サラリーマンの方を対象として、コンサルの面接で課されるケース面接の対策方法をシェアしたいと思っています。

私は現在戦略コンサルティングファームに勤務しており、入社時にはもちろんケース面接を突破してきましたし、面接官としての経験こそないものの、上司から面接で候補者の実力を試す方法を聞いたり、友人の転職相談を幅広く受けたことから、皆様にお役に立てるのではないかと思います。
また、学生時代には選抜コミュニティ(戦略ファームや投資銀行IBDに内定する学生の半数以上が在籍するコミュニティ)で優秀な友人たちとケース面接対策に明け暮れ、1学年下の後輩に指導を行っていたこともあったので、何かと力になれることが多いと思っています。

皆さんは、そもそもケース面接の経験はあるでしょうか?
簡単に言うと、日常にありふれたビジネスケースを、経営者目線で数分で考え、考えた思考の軌跡やそれに対する議論を行うことです。

ここで、私が経験してきた面接のケース問題のサンプルをいくつか紹介します。

マッキンゼーの過去問:今後交通網が発展することが輸送される新興国に置いて油田を開発するべきかどうか、検討する際に必要な論点を網羅的かつ構造的に構造的に述べよ(思考時間:4分)

BCGの過去問:日本社会に必要なリーダーとは、どのような人物像を持つべきか(思考時間:2分)

ベインの過去問:2030年における調理用ロボットの市場規模を求めよ(思考時間:2分)また調理用ロボット製造メーカーの売上向上施策を提案せよ(思考時間:1分)

アクセンチュアの過去問:ドローンの市場規模を求めよ。また、ドローンの開発最大手メーカーの今後の経営戦略を提案せよ(思考時間:5分)

デロイトの過去問:日本に存在するiPhoneの台数を求めよ。また日本に存在するiPhone部品メーカーの売上向上施策を提案せよ。(思考時間:15分)

いかがでしょうか?ケース面接の経験がない人からすれば、突拍子もないお題を前に何から考えたらいいのかわからず、思考が前に進まないということも多いのではないでしょうか。
これはケース面接の中のほんの一部で、お題としては抽象的なものから、非常に具体的なアウトプットを求められるものまで様々なお題があり、自分の考えを共有した後に面接官とディスカッションする際にも、回答を深ぼったりまた別の方向性へ修正したりと、柔軟な対応が求められます。
ケース面接の突破には地頭が相応求められることには異論がありませんが、対策することでかなり実力が養われます。

自分の経験では、経験の浅い方でもケース問題をじっくり20問解けば総合ファームの突破率が80%ほど、50問を超えると戦略ファームに突破することができる可能性が20%ほどあるイメージです。
というのも、ケース面接には「慣れ」や、「経験則」を味方につけることで、突破率の向上余地があると考えています。
前置きが長くなりましたが、

本日お伝えしたいのは、ケース面接対策は
「アナロジーを幅広く効かせるための復習が非常に重要だ」、ということです。


ケース面接の練習を実際にやってみると、
①予想もしない角度から質問が飛んできた
②重要そうな論点を、つい検討から外してしまっていた
③面接官の質問の意図がわからない
④時間があれば思いつくのに、求められる返答スピードが早すぎる

といった、課題が見えてくると思います。

そこで重要なのは、次成功できればいい、と単に開き直ることではなく、次同様の課題が発生する確率をなるべく下げるような努力・対策を行うことです。

上記の課題①ー④がなぜ発生してしまうのか?理由を考えてみてください。私の意見では、ご自身の頭の中に「なぜ、この論理展開になっているのか?どうしてこの検討アプローチになっているのか?」という根本的な問を検討しないままに、ストーリーラインを組み立てようとしているからだと思います。

例えば上述のベインの過去問「調理用ロボットの製造メーカーの売上向上施策」を考えたとき、顧客として考えられるべきはどのような会社でしょうか?
多くの方は、フェルミ推定のときに考えたアプローチをそのまま検討スコープにして、大手外食チェーンメーカーを真っ先に考えるでしょう。ただそれが全てでしょうか?少し抽象度を上げて考えると、調理用ロボットというのは、大口の調理を賄うロボットであるので、そこから導き出されるターゲット対象とは我々が自炊する以外の食事、つまりコンビニや弁当屋の弁当、スーパーのお惣菜、あるいは冷凍食品の加工(外食は先程触れたとおりです)等に関わりうるプレイヤーなのです。

こういった発送が無意識のうちに初期的な検討でされなかったのであれば、明らかにケース面接までの準備が足りておらず、また日頃の思考量が少ないことのを意味しています。

したがってみなさんには、シンプルですが非常に重要な問いかけをしていただきたいと思います。

この観点ってなんで必要なんだっけ?どういう問題なら応用できそうだっけ?

思考のストックを少しでも増やすことで、対応できるケース問題の数が飛躍的に伸びますし、日頃から思考が深まることになるので日常生活に何かと役に立つことと思います。

今後は同様のケース面接対策を含めたコンテンツを発信していくので、ぜひフォローやいいねをお願いします!

(コンサル就活・転職支援も行っているので、興味のある方はぜひコメントください!)


いいなと思ったら応援しよう!

noteマネーのバナー