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私の好きなラジオvol.2〜蛤御門のヘン〜

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ラジオデータ

KBS京都ラジオ
水曜 19:30〜21:00
※短縮版ポッドキャストあり

一言で表すと…

「現役弁護士による、真面目な事件解説から関西芸能や文芸、はたまた超絶くだらないゴシップまで幅広く取り扱うリーガルバラエティ番組」です!

コーナー解説

★勝手に弁護団
世間で叩かれまくっている人(芸能人だけでなく、政治家や文化人など様々)を、角田先生が法律をベースに弁護する番組。ゴーン関連事件の真面目な解説もありましたが、最近は不倫で話題になったあの人やこの人を斜め上の解釈で弁護することも。競泳のあの人のゴシップに関して、「不倫するorしない/送り迎えするorしない」でクロス表を用いて「表で言うと最低(不倫する&送り迎えしない)ではない」と評価していたときはなんてアカデミック…!と笑いながら感動しました。

★京都B級裁判所
自宅までのたった数mの距離を阪神の試合を見たいがために車を盗んでしまった人、電車の吊革で懸垂をし周囲の乗客から通報されてしまった人…など、決してお茶の間でメインでは取り扱わないおもしろ変な事件を解説するコーナー。世の中には変な人が多いなあ…と、自分の悩みがどうでも良くなるデトックス効果も。一番笑ったエピソードは(オールナイト時代ですが)「全裸になり逮捕され、その後“他人の敷地で裸になっている自分を想像しながら”他人の家に忍び込み住居侵入罪で捕まった人」に対しお二人のコメント。

角田先生「想像力あるんかないんかどっちやねん」
てるえ先生「でも(服着てるだけ)進歩してるやん」

★水曜ローでショー
映画好きでもある角田先生が、上映中の映画について法律を交えながら(交えないこともあります笑)紹介する番組。単館映画系から話題作まで幅広くピックアップ。最近では「花束みたいな恋をした」に対し「麦(菅田将暉)はほんまは下世話なもんも好きやのに無理してるからああなんねん、ようこそこちら側へ」とバッサリ斬っておりました(めちゃくちゃ笑った)。このコーナーで取り上げられた「なぜ君は総理大臣になれないのか」は、すごく面白そうだったので紹介の後すぐ見て、ちょうどその後本作に権威側として出てくる平井議員のダメすぎる事件が続々明るみに出て(だが辞任せず…)いっそうやるせなさが加速…。

おすすめポイント

・メインパーソナリティの角田先生は、学生時代ある漫才大会で優勝し巨人師匠の付き人を経て弁護士(8回受験)になるという異例の経歴の持ち主。また、以前タイタンに所属しながらサンジャポ出演経験も。持ち前の明るさで交友が広く、関西ラジオっ子伝説の番組「サイキック青年団」の北野誠さん、竹内義和さんをはじめ豪華ゲスト回が頻繁に!

・文芸界のお知り合いも多く、官能小説界でずっと第一線をひた走りされている花房観音先生、「罪の声」で一躍有名になった塩田武士先生、「沢村忠に真空を飛ばせた男」で本田靖春ノンフィクション賞を受賞した細田昌志先生など、ビッグネームがずらり。みなさんお話が上手で「本当に小説家??ラジオパーソナリティじゃなくて?」と疑ってしまうほど。

・先生は無類のプロレス好きで、番組内でよくプロレス例えが。私は思春期時代すでに総合格闘技ブームであまりプロレスは知らないのですが、蛤御門を聴いているうちに浅いながらもやたら知識がつき、少し年上の男性と話す時のきっかけになり非常に助かっております。

・ラジオのバラエティ(特に深夜)って、「令和なのにまだそんなこと(ブスいじりとか、暴力的なこととか、ホモソーシャルノリとか)やってんの…」てことも多く無自覚に傷ついてたりするんですが、現役の弁護士が複数ご出演されているということで、コンプラやセクハラ関連に対する先生方の意見がいつも現代最新版にアップデートされていて、ちゃんと面白く笑えるのに配慮が行き届いているのがとても嬉しい。

・先生をはじめ、出演されている弁護士の先生方、はたまたリスナーの皆様まで本当に気さくで、京都に縁もゆかりもない私に気軽にTwitterでリプライをくださったり、#蛤御門のヘンでリアタイしながら盛り上がったり、友人通り越してラジオ全体で家族のような存在です。実際我が家は母・姉も熱狂的なリスナーです。

好きなエピソード

・花房観音先生がゲストでいらっしゃるといつも「恋愛スペシャル」と大々的に名打つのに、大体下ネタメールしか来ずお二人ともがっくし肩を落とされるのが定番。(その後私がガチ相談メール送ったらお二人ともすごく真摯に答えてくださり感涙しました…!空気読めずすみません><!)

・先生はTBSドラマ「グッドワイフ」にて弁護士役で俳優デビュー。常盤貴子と演技合戦をした!!と先生のあまりの大騒ぎぶりにリスナー一同胸を高鳴らせドラマを見ると、セリフはたったの一言(出演数十秒)。

・ゴーン被告の弁護士に"無罪請負人"と名高い弘中惇一郎氏が就任した際の伝説のコメント「カミソリの切れ味試したい」に対し、「自分だったら絶対にそんなこと言えない…」と尻込んだ先生の同期弁護士はまとめて「カミソリ負け弁護士軍団」と総称。オールナイト時代からの付き合いだが、角田先生より司法試験をさくっと受かられた香川照え(※香川照之に似てらっしゃることから、照とたけし軍団風につけられています)先生は「自分はカミソリ負けではない」と主張。いつもこの件になると喧嘩するのがお約束。

…やっぱり書ききれないので、一旦この辺で!

このラジオはたまたまポッドキャストで誤受信したのを聴いて、その回がお腹が攣りそうになるぐらい笑ってしまう神回で、その後ずっと4年間欠かさず聴いているとても大好きなラジオです。特に上京してからは知り合いも少なく、実家にはなかなか帰れず、一人寂しく膝を抱える夜もありましたが、このラジオがいつもそんな憂鬱を吹き飛ばしてくれました。リアタイで盛り上がったり、リスナーミーティングにも参加させてもらったり、ここ数年のわたしのラジオライフど真ん中にあるラジオです。京都ローカルなのがほんと勿体無いぐらいの面白さなので、ぜひ全国ネットされて面白さが伝播するよう、微力ではありますが全力で人におすすめしまくっていきます!

きん
→twitter @heaco65

以前蛤御門のヘンについて書いた記事はこちら!


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