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2022麻雀最強位は誰か

【昨年は宮内こずえと予想】


 今年もカネポンから「麻雀最強戦2022FINAL」について予想しろという命が下った。
 毎回言うけれど、麻雀の予想などできるわけがない。
 そう言ったらカネポンから「でも去年は宮内こずえさんって言って、最後に裏ドラのらなければ的中だったじゃないですか!」と言われた。
 いや、それでも外れてるから。そんなこと言い出したらキリがないし、惜しくてもハズレ、大外れでもハズレなのである。

 というワケで、これを読んで皆さんの「推し」が「敗退」と予想されても怒らないでいただきたい。
 別に私が「こうなってほしい」ということを書くわけではない。まあ、一種の「ひまつぶし」だと思って読んでいただければ幸いである。

【バンビの生存術】


 今回の抽選会は「言ったもん勝ち」と「行ったもん勝ち」が混在しているような状況になった。
 それぞれが挑発し合ったり、相手にメッセージを送って、それに呼応する人も多かったのである。

 だが、私のこれまでの経験では、こういう時は「流れに乗らなかった人」が勝つ傾向にある。

 たとえば、A卓を最初に選んだ「狂暴バンビ」こと杉浦まゆだ。ファイナル16名の中では最年少(公表はしていないが)でプロ歴も最も浅い。その彼女が選んだのは「空いている箱」だった。
 彼女に指名順が回ってきた時点で、すでに各卓に「思惑」が存在していた。
 B卓の岡崎涼太とD卓の黒沢咲は「瀬戸熊直樹を待つ」と明言していた。C卓は菅原千瑛をロック・オンした友添敏之の「意図」が見え隠れしていた。
 だが、杉浦は空っぽの卓を選んだ。これは「雑念」がないということになり、「雑念」が勝負事において邪魔にしかならないことは、ほぼすべてのプロ雀士が理解しているだろう。

杉浦まゆ

 一方で、同じA卓の鈴木大介、大塚翼、ももたんの3人は「遠慮した」結果、A卓を選んだという感じだった。
 D卓の岡田紗佳の「呼びかけ」を気にして、そこに飛び込まないようにしていたのである。

 こういった「遠慮」もある種の雑念である。だからA卓の勝ち上がり者として私は杉浦を予想するが、もう1人は誰か。

 それは「遠慮」したような格好になってはいるが、実は結果的に「苦手を回避」したことになる鈴木だ。
 これは単なる私の憶測ではあるが、鈴木は女性に囲まれたら力を発揮できないのではないかと思う。鈴木のように「麻雀は格闘技」と言わんばかりにビシバシとインファイトで戦うタイプは、女性が相手だと、ちょっと調子が狂うのではないだろうか。
 これは女性が戦わないと言っているのではなく、男の本能というか「男同士はブン殴って良いけど、女は殴るな」と教育された世代の名残なのである。もちろん、今は男同士も殴ってはいけないが、鈴木の麻雀は卓上のブン殴り合いであることは間違いない。
 
 というわけで、A卓の勝ち上がりは杉浦、鈴木と見る。

【若手の蛮勇】

 B卓はややこしいことになった。
 最初、純朴な青年・岡崎が入り「瀬戸熊さんと戦いたい」とアピールしたところに、なぜか大ベテラン・前原雄大が割って入ってきた。二人の勝負を思いっきり邪魔しに入ってきたのだが、こういうのも「雑念」だ。
 だが、前原の場合は自分も「雑念」を抱えつつ相手にもっと大きな「雑念」、そんな言葉はないが「大雑念」を植え付ける天才なのである。
 これに振り回された瀬戸熊最強位はたまったものじゃない。
 
 そこに「底抜けのピュア」を持って入ってきたのが内田みこだ。
 いやあの、普通この面子見て、誰も飛び込まないだろう。
 もちろん、どの卓に行っても強豪揃いではあるのだが、同じ団体の大先輩が2人いて、若手のホープがいてややこしいことになっているのに、そこに入っていく勇気がもう「蛮勇」としか言いようがないのである。

内田みこ

 本当にカオスなB卓だが、カオスを仕掛けた前原と、完全ピュアで何も考えていない内田が勝ち上がると見る。

【友添の誤算】


 一番最初に指名権が回ってきたのが菅原で、二番目が友添だった。

友添敏之

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