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若手プロに知ってもらいたいこと 黄河のんさんのプロ論
【無償はプロ的ではないのか】
黄河のんプロが書いたnoteの「プロ論」を読んで私なりの「プロ論」を言いたいと思います。
一つ目の話題は
お金をもらって実施した麻雀教室のテキストや資料などを後日SNSで無料で公開したことの「プロとしての是非」
ですね。
商売上の戦略があると思うので、どちらも「プロ」が取ってもおかしくない行動だと私は思います。
ただ、黄河さんが資料を無料公開した動機は「(他人の麻雀教室が)聞いてられないものでした」ということでした。
これ、一見プロ的ではないんですよね。ボランティア精神に近いと思います。狭い世界限定ではありますが「世直し」のための行動です。
もちろん、プロがボランティア的に働いてはいけないわけではありません。自発的に、かつ無償で業界に尽くすことで周辺の環境が改善され、営利活動がうまくいくという可能性もあります。それを計算して動いているのであればプロ的ですし、ただ感情に任せてやったのであれば、あまりプロ的とは言えないですね。
私も業界のために、という理由で無償で奉仕することはあるのですが、報われないことの方が多いんです。
町内会の当番でもないのに、道路を掃除している人いるじゃないですか。そういう人を見て「ありがたい」とか「偉いなあ」とは思いますが、その人のために何かしてあげる人はごく少数だと思うんですよ。それと同じですね。
ただ、それを「お店」がやると多少は効果があります。
あるチェーン店のカレー屋さんは、開店の1時間ぐらい前から店の前とその周辺の道路を掃除します。制服を着てやっているので、すぐ分かります。そういう行為そのものが「広告宣伝」になるんですよね。それと、汚い道路沿いにお店があるのと、綺麗なのでは後者が良いに決まっています。
黄河さんの無料公開は、これに近い効果もあるんですよ。社会貢献と同時に自らの宣伝にもなっているわけです。
だから皆さんも、無料で奉仕したら、せめてSNSで発表して、宣伝しましょうね。黙って良いことやるというのは日本人の美徳でしたが、今の時代、気づいてくれる人がいないので、恥ずかしくても自分から言った方が良いと思います。
もう一つの論点として、お金を支払ったお客さんに申し訳ないというのがありますが、これも気にする必要はないと思います。
予備校のテキストを買った人がいるのに、そのテキストを急に無料で配り始めたら「おいおい」と思う人はいるでしょうけど、買った人は先生の授業も受けられるのなら、普通にフェアですよね。
【ニーズに合わせるのがプロ】
もう一つの話は、完全に黄河さんの取っている行動こそがプロ的です。
ていうか、この姿勢以外は「幼稚」です。
話を要約すると
黄河さんは麻雀教室において「仮にそれ(生徒さんの打ちたい牌)が非効率で、プロとして選択しない一打でも、積極的に背中を押していました」のに対し、同業者(プロ雀士)が「その指導では、雀力向上に繋がらない」とか「プロとして選ばないものを指導するのは違う」と言ってきたと。
そういう話なのですが、その同業者の意見は「ある部分」ではもっともかもしれませんが、大部分において的外れです。
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