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ポンとチーの優先順位はどうするべきか

【どちらかに寄せるのがカンタン】

 雀荘ルールで一番強いやつを決めよう。

 それが麻雀最強戦のコンセプトだった。
 当時の麻雀タイトル戦はすべて一発・裏ドラなしの競技ルールで行われていたから、これはある意味で画期的だった。
 フリー雀荘の「ゲーム代前払いシステム」まで採用された。27,000点持ちの30,000点返しの時期もあったが、最終的には現在の25,000点持ちの30,000点返しに落ち着いた。
 オーラスの親のアガリやめも「あり」になった。第1回大会では「なし」だったが、後に「あり」になった。そして現在は「なし」になっている。

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   1989年の第1期最強戦 

採用されなかった雀荘ルールは「ブットビ」と「赤ドラ」ぐらいだった。
 どちらも採用されておかしくなかったと思うが、さすがに抵抗感があったのだろう。
 ただ、もし採用されていたとしても「赤5ピンが2枚だけ」というルールになっていたかもしれない。
 
 とにかく最強戦はフリー雀荘ルールがベースになっているのだが、ちょっと見直すべき時代になってきたかなと。というのも、現在の参加者たちが最強戦に競技性を求め始めたからである。

 すでに2022の最強戦全国大会は始まっているが、一部で「これどうするの?」になっているのが「ポン・チーの優先順問題」である。

 以前の最強戦は「発声優先」でよかった。フリー雀荘のルールなのだから発声優先が自然だ。
 そして実は、これが最も競技的だったりするから話がややこしくなる。

 フリー雀荘の発声優先は「とにかく早いもの勝ち」で良い。いたってシンプルだ。
 ただし「ほぼ同時」の場合はポンが優先となる。この「ほぼ同時」の定義は「ほんの少しポンが遅い程度なら同時と見なす」というお店が多い。だからほとんど、かぶった場合はポンが優先だ。
 
 しかし、プロ団体の競技ルールでは「ポン優先」が大前提だ。
 大昔から麻雀はポン優先だから、それを踏襲しているにすぎないのだが、どの団体も同じ認識なので、その歴史は守りたいのだろう。

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