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若手プロに知ってもらいたいこと Xの上手な使い方


【Xで決まる仕事もある】

 若手と食事をしている時に聞かれることが多いのが「X」をはじめとするSNSの使い方です。
 「何を発信して良いか分からない」とか「どうせ私なんかが発言しても誰も喜ばない」という考えがある人が多くて、いやまあそうかもしれんけど、みんなそれでやってるやん、という話になるんですよね毎回。
 だいたいは、その人の背景とかキャラクターに合わせて「君の場合はこういうことやったらええんちゃう?」と具体的な話をして「なるほど! ありがとうございます」と喜んではくれるのですが、それを実行する人とそうでもない人がいます。それはまあ当然ですよね。

 そういうアドバイスみたいなのを一番まともにというか「やりすぎ」ぐらいにやっているのが「強引グ・マイウェイ」の石井良樹プロです。


 彼は王位になって「麻雀最強戦」に出られるようになりましたが、もしかしたらTwitter(当時)で「強引グ・マイウェイ」という変なキャッチをつけていなかったら、出られていなかったかもしれません。

 「東北支部の石井さんという方が王位になったんだ、へー」

 これだけで終わっていたかもしれないのです。
 ところが、石井君が何を思ったか「強引グ・マイウェイ」という、ちょっと時代遅れなダサ目のキャッチをつけていたから、私は「何これ」と注目するようになりました。
 もしかしたら、今の時代に合うカッコいいキャッチとかだったら「キモい」と思ってスルーしたかもしれません。「強引グ・マイウェイ」だからこそ良かったんですよ、きっと。

 私はすぐ夏目坂スタジオのスタッフに「王位の石井君ってどんな人?」と聞いて情報を集め始めました。「良い麻雀打ってましたよ」とか「良い子ですよ」という話ばかりで悪い情報がなかったのと「ホンマに強引に行くの?」と聞いたら「ちゃんと踏み込んで戦ってましたよ」という答えが返ってきたので、これは金本晃「麻雀最強戦」実行委員長に推薦できると思ったのです。
 金本さんも「強引グ・マイウェイ」を面白がってくれたのか、タイトルホルダーばかりを集めた回に石井君が出られることになりました。

 ほら、Xでちょっと目立っただけで、これですよ。

 もちろん、王位という大きなタイトルを獲ったからこそ、ではありますが。それでもXで目立とうとしていなかったら、スルーされて終わっていたかもしれないんですよ。
 しかも石井君はその後も「X」で竹を強引に登ろうとする動画をアップしたりして、ファンサービスを欠かさないように頑張っています。確かに私は「こういうことしてみたら?」とアドバイスはしましたが、さすがに竹を登れとかは言っていません。それでも、彼が「一生懸命やっている姿」を見てファンは喜ぶし、それを見ているメディアの関係者は評価してくれるんですよね。

 最近は麻雀対局番組やイベントなどの企画書を見せてもらうと、選手のプロフィール欄にフォロワー数とかが書いてあります。本当にもう、プロ活動とSNSは切っても切れない関係になりましたね。
 そういう背景もあるからでしょうか。児玉佳宏プロが「SNS講座やってください。絶対に需要あります。なんなら集めます」と言ってきたのでやることにしました。

 現状お申し込みは3件しかないらしいので、児玉君に責任をとってもらいましょうかね。

【フォロワーの増やし方】

 こういう例を挙げても「石井さんはキャラが立ってるから」と言うんですよね、だいたいの人は。でも、石井君も最初から自分のキャラをハッキリ分かっていたわけではないんですよ。

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