リーチ後にできない暗槓(アンカン)の話
【無法のカン】
日本プロ麻雀協会の須田良規プロのツイートでこんなのがあった。
手牌の形だけでいえば待ちは1ピンと2ピン。でも2ピンをカンしているので実質的には1ピンタンキ待ち。そこに3ピンを持ってきてカンできるのかという話だ。
麻雀のルールで、リーチ後に暗カンはできるけど「手牌構成が変わるのはダメ」「送りカンはダメ」という決まりがある。
送りカンというのは、たとえば222234と持っているところに5をツモってきて、手の中の2をカンする行為。ツモってきたのと違う牌をカンするのはダメということである。
手牌構成が変わるのはダメというのは、たとえば4555とあって、5をカンしてしまうと待ちが変わるからダメ。カンする前は346待ちだったのに、カンをすると4タンキ待ちになる。リーチ後に手牌構成どころか待ちまで変わってしまうのだから、これがダメだというのは皆さんもご存知だと思う。
うっかりするとやってしまうのは、さっきの形に2の暗刻がくっついた場合。2224555とあって、2をカンしても待ちは変わらず346だ。
でも、2をカンすると24のカン3待ちがなくなってしまう。だからダメという理屈なのだ。
え? と思う人も多いかもしれないが、昔からそう決まっているのでしょうがない。これをカンチャンでとるのって、234の三色の時ぐらいしかないのだが、とにかくダメなものはダメなのである。
前に私が雀荘で打っていて、以下の形でリーチを掛けてしまった。
2と白のシャンポン待ちで、ツモれば四暗刻である。出てもトイトイ三暗刻のホンイツなのだが、うっかりリーチしてしまった。
で、すぐに7を持ってきて「カン、あ!」と言ってしまったのだ。
これ、リーチ後にカンをしてはならない手牌なのである。
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