どんな麻雀解説がベターなのか
【なぜ森山さんが決勝だけを解説したか】
5月29日の「麻雀最強戦2022ミスター麻雀カップ」の決勝戦だけ、森山茂和プロが担当した。
普通は予選を解説した人がそのまま決勝もやる。
この日の予選の解説者は瀬戸熊直樹最強位で、彼がそのままやればよかった。
だが、なぜ森山さんが解説したのか。
それは竹書房の謀略があったからである。
ここ2年ぐらい、森山さんは「最強戦の解説はやらない」と言ってきた。「正直に言っちゃうと問題になって、また謝罪したりしなきゃいけないから。俺に得がなにもないから、勘弁してよ」と言う。
でも、竹書房の人々は、ずっと静かな湖面はイヤなのだ。つまんないから、時々石を放り込んで、波紋を広げたくなる。
しかし普通にオファーしても断られる。じゃあ断りづらい状況を作ろう。そうだ、小島武夫プロの命日の翌日に行う「ミスター麻雀カップ」なら、しかも決勝だけなら引き受けてくれるだろう。
そういう策略があって、私と森山さんは、まんまとそれにハマったわけである。
【思考の代弁者】
結局、大きな波風は立たなかったが「森山節」を喜んだ人と嫌悪した人がいたようだ。少なくとも、コメント欄を見たらそう思えた。
特に、Mリーグから麻雀視聴を始めたファンの方には刺激的だったかもしれない。Mリーグの解説者は、選手のやったことに対して、ほとんど「ダメ」とは言わないからである。
Mリーグに限らず、ある世代から下のプロ雀士たちは、めったに解説中に選手の行動に「ダメ」とは言わない。
これは選手たちが「プロ雀士の脆弱性」を理解しているからだ。
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