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若手プロに知ってもらいたいこと 上からチャンスは降ってこない

【キンマwebからMリーガーへ】

 今回も日本プロ麻雀連盟静岡支部での講演で寄せられた質問について話しましょう。
 
 「どうすれば○○に出られますか」というもので、実際には○○には「固有名詞A」が入っていました。が、その「A」に限らず、ほとんどの「プロ雀士が出たいもの」について、出られるか出られないかは同じなので○○という表記にしました。

 さて、この問いに対しての答えですが、それは「その○○から必要とされる存在になれ」です。
 で、そのためにどうしたらいいかというと「がんばるしかない」が答えです。

 がんばってタイトルを取ることができれば、今の麻雀界は何とかなります。何かしらチャンスがもらえて、そこから這い上がれば、麻雀プロとして飯を食っていくことができるようになるのです。
 ただ、タイトルを取るのってめちゃくちゃ難しいですよね。注目度が高いタイトルとなると、1,000分の1ぐらいの確率になってしまいます。
 プロ雀士なので「麻雀をがんばってタイトルを取って、見出されて成功する」のが王道パターンです。でも、これは当たり前すぎるので今回は論じません。質問してきた人も「それができれば苦労しないので違う道はないんですか?」っていうのと「タイトル取ってないのに出てる人いるじゃん!」っていう気持ちがあって聞いてきたのでしょう。

 さて「がんばるしかない」というのは、すごく当たり前で、すごく簡単な答えですよね。でも、実行して成し遂げるのは難しそうに思えます。
 そう。「思えます」なんですよ。実際に難しいかどうか、精査する前に「思ってしまっている」んです。

 「○○に出ること」がその人の目標だとして、まずはその難易度を考えてみましょう。
 たとえば、現状もっとも注目を浴びている「大和証券Mリーグ」の選手になろうと思ったら「32人」に入らなければなりません。
 プロ雀士の数は2,000人を超えていますから、確率は2%以下です。なかなか厳しいものがありますね。
 でも、この「32人」に入るために何かをするしかありません。そのためには「Mリーグ」に最も近い、別の目標を立てればいいのです。
 たとえば、同じABEMAでやっている「麻雀最強戦」に出ることを考えたらどうでしょうか。
 最強戦には毎年100人ぐらいの選手が出ますので、確率で言うと5%ぐらいです。これも難易度は高いですが、Mリーグよりはマシですよね。
 もちろん、最強戦に出るだけではなくて、そこで活躍しなければなりませんが、出ないことには確率は0%のままです。とりあえずは出られる方法を考えましょう。
 
 最強戦にタイトルを取らずに出るにはどうすればいいか?

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