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若手プロに知ってもらいたいこと メディアに嫌われるプロ雀士とは?

【早さは強さ】

 前回は業界内で嫌われる人と好かれる人の差について書きました。今回は出版社やテレビ業界などのメディアの人たちに好かれる人、嫌われる人について論じてみましょう。
 業界内で嫌われる人の典型は「自分勝手な人」だと言いましたが、対メディアでいうと、そういうのはまったく関係ありません。本やテレビを作っている人にとっては、その人の性格などどうでも良いのです。面白い作品が作れれば、それでOKです。
 
 ただ、同じぐらいの力量があって、同じぐらいの人気がある人であれば「別の次元」での判断も生じます。
 メディアで働いている人も人間ですから、その人たちの立場になって考えてみてください。皆さんがメディア側の人間だったら、どういう人と仕事をしたいですか?

 それはやっぱり「都合の良い人」ですよね。

 仕事をしていると、様々な「都合」に悩まされます。
 中でも、日常的についてまわるのが「時間」と「お金」の都合です。この都合に合わせてくれる人が、メディアで働いている人にとっての「良いプロ雀士」なのです。

 時間の都合はスピードと言い換えることもできます。何でも早いのに越したことはありません。
 LINEの返信も早ければ早いほど担当者は助かります。お仕事の都合などもあると思いますが、場合によっては1時間程度返信がないだけで、次の候補者に連絡が行ってしまうことだってあり得るのです。
 依頼された原稿の納期だって早い方が編集者はありがたいです。締切日より前に原稿を出してくれるライターは貴重です。私はそういうことが全然できなかったので偉そうには言えませんが、本当、重宝されます。
 入り時間より早く来てくれる人のことをスタッフは大好きです。誰が入った、誰はまだ、というチェックをしながら、別の業務をやらなければならない人も多いため、さっさと全員入ってくれたらタスクが1つ潰れて、めちゃくちゃ気が楽になります。
 現場に入ってからも「早さ」は「正義」です。

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