若手プロに知ってもらいたいこと 西川淳のホンネ
【エレベーターの恨み】
西川淳プロが怒ってJPMLWRCリーグという長い名前のタイトル戦から引退してしまいました。
以下がそれを宣言したTwitterです。
これだけだと怒っているようには見えませんが、自分でリプしたツイートを読めば、怒っていることがわかります。
これ、私もやられたことはあります。巣鴨の道場でリーグ戦があった時、エレベーターの「開」ボタンを押しててあげたら、何も言わずに降りて行った人がいました。すぐ「閉」ボタン押して挟んだろか! と思いましたが、間に合わないし、自分も出られなくなるのでやめました。
でもまあ、誰にやられたのかとか、そこまでは覚えていません。なんやねん、こいつ、とその時思っただけでした。
西川さんのケースは、ボタンを押してあげていたのは山田学武プロだったそうです。
で、学武が押してあげているのに、明らかに彼より若い人が会釈もせずに降りて行ったから「それはダメだよな」と思ったと言います。
それは誰でもそう思いますね。
連盟の先輩じゃなくても、普通にデパートで知らん兄ちゃんがやってくれても、会釈ぐらいはしますよ。
でも西川さんは、別にそれに怒ったからWRCリーグを引退したわけではありません。
結局のところ、そういった細かいことにいちいち腹を立てる自分が嫌で「参加資格なし」と思ったそうです。
その程度のメンタル破壊攻撃に負けているようじゃ修行不足だと。そういう意味で、WRCリーグには出ないということでした。
【小さなイラ立ち合わせ技一本】
私が西川さんに取材すると、最初は「恥ずかしい」という理由で拒絶気味でした。「自分の恥をさらすのはちょっと」という感じだったのですが、彼は真面目なので口説きやすいんですよ。
私のnoteを通じて西川さんのイラ立ちを発表することで、これからの若手が「あ、これはやったらダメなんだ」と理解してくれるかもしれないじゃないですか。麻雀界の未来のためですよ。
そう言ったら「まあ、確かに…」と、取材に応じてくださったのです。
本当のことを言うと、私のnoteを読んでいるような真面目なプロ雀士の皆さんは、いちいち細かいことを言われなくても大丈夫な人ばかりですよ。
うっかり失礼なことをしてしまう人というのは、だいたい「自分がおかしなことしているかも」という恐怖心が欠落している人だから、私なんかが書いた文章をわざわざ読まないと思います。
しかも、お金出してまで。
そのことも西川さんは理解した上で、結局は協力してくださいました。
西川さんも、エレベーターの一件だけでWRC引退を決めたわけではありません。それは、いくらなんでも短気すぎます。
他にも色々と、細かい「イライラ」があって、それが積もり積もって「もう無理」ということになったんです。
そもそも、JPMLWRCリーグというのは、西川さんのようなA1リーガーから、入ってきたばかりの新人選手までがごちゃ混ぜになって戦えるリーグ戦です。
しかも開催日程が多く、その中から選択することができるので、他の仕事が忙しい人でも参加することができます。
その、ごちゃまぜリーグ戦の中で、いったい何があったのでしょうか?
【場所決めの意味】
麻雀最強戦では、場所決めはつかみ取りです。東を引いた人が、予め決められた席に座り、そこが起家になります。
ものすごく簡略化された場所決め方法ですが、特に問題はありません。
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