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Mリーグで村上淳が最下位にいる理由

【役割を担っているだけ】

 1月30日の「大和証券Mリーグ」試合終了後「赤坂ドリブンズ」の村上淳は、控室に戻って仲間の顔を見ると、膝から崩れ落ち、泣いた。

 村上は個人最下位で、今シーズン16回試合に出てトップが1回もなかった。今日こそはと意気込んだが、17戦目はラスだった。
 なぜこんなことになっているのだろうか。

 村上の年度別成績は以下の通りである。

2018年 16位/21人(-162.0)20試合
2019年  2位/29人(+366.7)27試合
2020年  8位/30人(+122.9)26試合
2021年 30位/32人(-384.1)23試合
2022年 32位/32人(-343.3)17試合

 これを見て「村上は最初はとまどいがあったが翌年からルールにアジャストできて勝てるようになった。でも、2021年から相手に研究されて、ついに今年は1回もトップを取らせてもらえなくなった」みたいな分析をするのは無意味だ。ただ、数字を見て勝手なストーリーをつけているだけである。
 村上ほどのベテラン選手で実績もある人が、急に上手になったり下手になることはあり得ない。
 フィジカルやメンタルの調子によって、本人にしか分からないような細かいミスの発生頻度が変わる可能性があるが、それも実は「あまり大きく成績には影響しない」と私は考えている。

 では、なぜ村上がここまで酷い状況を味わっているのか。それは、彼が「その役割」を担わされているからだ。

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