菅原千瑛と醍醐大は叩かれてしかるべきなのか?
【彼女のホンネ】
興味ないかもしれないが、私はかつて「三暗刻って何?」という態度で麻雀をやっていた。毎日、赤入りのリーチ麻雀をやっていたので、シャンポン待ちのようなツモれる気がしない形よりも、できるだけリャンメンにしてツモってポイントを稼ごうとしていたのである。
ある対局で満貫ツモ条件の時に、イーペーコーを選択してリーチをしたのだが、後から「三暗刻に受けることは考えなかった?」と聞かれ「あ、三暗刻なんて役ありましたね!」と真顔で言っていた。
当時はバカみたいに毎日麻雀ばかりやっていたのだが、とにかく赤を集めてツモればいいという作業みたいな麻雀だったので、三暗刻は「きみ誰?」という扱いだったのだ。
そんな状態だったからリーグ戦でも一度やらかした。トイトイの6,000オールをアガった後、トイレで「あっ! さっきの三暗刻ついて8,000オールやんけ!」と気づいて悔しい思いをしたこともあった。
プロ連盟の公式ルールは手役が大切で赤も入っていないから、三暗刻もないがしろにすることはできない。次第に、リーチ麻雀店で打つ回数も減っていき、ちゃんと三暗刻も役として認識するようになった。
私のような考えの人は珍しくはなく、配牌をもらって手役を構想する時に「三暗刻狙おう」という機会はほとんどない。だから今回の菅原千瑛も「どうせ三暗刻のことは忘れてたんでしょ?」と思っていたので記事を書く気にはならなかった。
だが、例のごとくあの男がしつこいのだ。
カネポンこと金本晃「近代麻雀」編集長は、毎日のようにLineを送ってくる。
「まだ三暗刻の見落としの件、鎮火していません」とか「菅原さんの記事、書いてほしいです」とか、うるさいのである。
実際、私の「X」のトレンドに「見落とし」が3日連続で表示されたりしていたから、とりあえず菅原に連絡してみた。もちろん用件は、10月6日の「大和証券 Mリーグ」第1試合の南3局の、菅原の1ソーツモ切りについて、である。
菅原は電話に出てくれて、私の質問に答えてくれた。
その答えは、私が思っていたのと全然違っていたので、電話してよかった。
「いま、もう一度同じ場面がきたら3ソーを切ります。そうしなきゃダメだなって思います。でもあの時は、ネガティブに考えすぎていました。もちろん三暗刻のことは頭にありましたけど、それよりもその後に起こりうる嫌なことばかり気にしてしまっていました」
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