プロ雀士の撮影規制の裏事情
【最初に対応したのはプロ協会】
日本プロ麻雀連盟の公式Twitterから以下の発表があった。
あったというか、正直に言うと私が原稿を書いて担当者に頼んで発表してもらった。
で、そこそこの反響があって「連盟が最初に言った」ということを強調されている方がいたので、ちょと裏事情というか、なんでこうなったのかを説明させていただきたい。
実はこの話、6月13日に日本プロ麻雀協会の愛内よしえプロから電話がかかってきたことからスタートしている。
愛内さんとは古い付き合いで、彼女がまだ20歳になったばかりの頃は、スウェットでサンダル履きで頭ボサボサでタバコ吸いながらパチンコ屋から出てくるところを目撃しては「よお、相変わらずクズみたいな生活しとんの」と私が言うと、愛内さんは「えへへ」と照れていた。ほめたわけじゃないのに。
で、私もご飯を奢ってあげたりするわけでもなく、そのままお互いに無関心という仲であった。
ところが彼女、麻雀は強かった。私は彼女の麻雀が好きだった。
野口賞や女流モンド杯、夕刊フジ杯、最強戦などで活躍すると、他団体の子ではあるが、私も嬉しい気持ちになった。
そんな不良少女みたいだった愛内さんも、今は協会の女性プロたちの姉貴分というか教育係になっている。
昔の彼女を知る者としては「お前が教育かい!」と思ってしまうが、不良少年が教師になって不良少年を更生させるストーリーとかもあるので、逆に適任なのかもしれない。
そんな愛内姉さんには、協会の女性プロたちから日々、相談事が寄せられる。その中でも「これはちょっと麻雀業界全体で対応した方が良いのではないか?」という案件についてお電話をくれたのだった。
そして何と、その日がプロ連盟の理事会の当日だったのである。
愛内さんによると、協会は協会ですでに話し合っていて、今後対応を決めるとのことだった。
こちらはこちらで理事会で話し合い、その場で対応を決めた。翌日には愛内さんに連絡し「連盟はこのように対応します」というのを伝えた。
数時間後には選手たちに通達し、Twitterで発表したのであった。
だから表面的には連盟が先に動いたみたいな感じになっているが、別にこういった対応については、早く発表した方がエライというものでもない。だからタイミングについては足並みをそろえる必要もないでしょう、ということで、先に発表させてもらった。
協会さんの方が先に動いていて、愛内さんが私に相談してくれて、お互いに情報交換をしながら、こうなったのだ。
連盟の理事会が偶然その日にあったから、連盟の方が話がさっさと決まって、翌日、私がヒマだったからすぐに公表できただけなのである。
ちなみに、協会さんの対応がプロ連盟とまったく一緒になるかどうかは分からない。また、その他の団体さんがどうするかも、今のところは分からない。
今回、愛内さんの名前を出したが、矢面に立つと恨まれたりするケースもある。私は彼女に怖くないの? と聞いたが「恨まれたら怖いですけど、誰かがやらなきゃならないことだし」と言っていた。私は彼女のこういう「男らしい」ところも好きである。彼女は自分が所属するプロ協会が大好きで、そこにいる後輩たちを守りたいという気持ちで働いているのだ。
【なぜダメなのか】
今回の規制の理由は言わずもがなだとは思うが、念のため「どうしてダメなのか」を説明したい。
まずは①について。
「ゲスト先などでの写真は記念撮影レベルのもの1パターンのみ ※映り具合の確認のため数枚程度撮るのは可」
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