若手プロに知ってもらいたいこと 団体間移籍は得か損か
【移籍するなら早い方が良い】
プロ麻雀界の年度末が近づくと、毎年のように何名かが移籍を発表します。プロ雀士の人数が増えてきたこともあり、移籍する人の数も比例して多くなってきました。
この移籍という行為は損か得か。
ケースバイケースなのは言うまでもないのですが、もし「得」なのだとしたら、最初からその団体に入っていた方が「もっと得だった」ということになります。
だから、入会する前によく調べてから受験するべきだと私は思います。
ただ、過ぎたことは仕方がありません。
自分のやりたいことと、その団体の文化とか方針とが合わないと感じたら、できるだけ早く移籍した方が良いでしょう。
どうせ移籍するなら、若ければ若いほど、早ければ早いほど良いに決まっています。
Mリーグ「セガサミーフェニックス」の東城りおプロは日本プロ麻雀協会に所属していましたが、かなり早い段階で日本プロ麻雀連盟に移籍しました。
第14期雀王の木原浩一プロはプロ連盟に入会しましたが、こちらもかなり早い段階でプロ協会へ移籍しました。
東城さんが早く移籍したからMリーガーになれたかどうかは分かりません。
でも、木原さんが1年とか2年、移籍を躊躇していたら、もしかしたら雀王になるのも、もっと遅かったかもしれません。
【移籍しても気まずくないのか】
私自身が移籍を考えたことがないので、移籍した後の気まずさみたいなことについて考えたことはありません。
でも、元いた団体の人たちからよくしてもらっていた若者が移籍をすると、先輩たちは「裏切られた感」を持つかもしれません。
人間だからそういう感情を持つ人がいるのは自然だと思いますが、だからといって実害があるわけではないでしょう。
プロ雀士はあくまでもフリーランスです。所属団体はフリーランスの寄り合いでしかありません。
自分がやりたいことがあって、それをやろうとしても周囲の賛同が得られないのであれば、近い考えの人が多くいる団体に移った方が良いに決まっています。
ちゃんと、麻雀のプロを仕事としてやっていくつもりなら、気まずさなどを気にしている場合ではないと私は思います。
【団体は何もしてくれない】
勘違いしてもらいたくないことがあります。
それは「Aというプロ団体は仕事をまわしてくれそう」という考え方です。
確かにそれに近い事実はありそうですが、厳密に言うと少し違います。
正確には「Aというプロ団体には、仕事をもらってくる能力を持った人が多いから、自分にも仕事がまわってきそう」です。
もう一度「プロ団体とは何か」ということを考えてみてください。
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