巷の麻雀の打牌速度も今後遅くなっていく説
【話題のポストから】
数日前、打牌速度についてある方のポストが話題になった。
これまで競技麻雀における打牌速度についてはこのnoteでも何度か考察してきたが、一般の方々については取り上げたことがなかった。
その方の発言の要点は
「(フリー)雀荘では打牌速度についてルールがない以上、他人の打牌が多少遅くてもおとなしく待つべきだ」
というもの。
ということはつまり、おとなしく待てなかった人がいたのだろう。また「老害」という言葉も使われていたので、その人はオジイまたはオッサンだったのだろう。
ここから「フリーの麻雀であっても競技的にちゃんと時間をかけて考えたい若者」と「他人の打牌スピードには文句言いたい老害オジイ」の対立構図が見て取れる。
ポストの発言主は、すでにこの件についてリプ欄で多くの人と会話を交わし、ある程度納得をしているようだ。今さら掘り返す必要もないので、私の記事では「この件」を語るのではなく、あくまでも「一般論」について話したいと思う。
私の知っている限り、2000年前後のフリー雀荘の打牌はめちゃくちゃ早かった。特に学生が集まるような雀荘では、1ゲームが40分から50分ぐらいで終わるのが常識だった。毎日麻雀を打ちに来ているような常連が揃えば30分ぐらいで終わる半荘もそこそこあった。
これはたぶん、その時の世間の「風潮」みたいなものだったと思う。
今、佐々木寿人の打牌スピードがめちゃくちゃ早くて正確だと言われているが、当時の学生や若いサラリーマンたちは皆同じぐらいに早かった。もちろん、打牌の内容を寿人と比べることはできないが。
私が友だちと打つ時は先ヅモありだったし、練馬区や杉並区の年寄りが集まる雀荘でも、同じように先ヅモは容認されていた。当時すでに新宿や池袋などのチェーン店では「先ヅモ厳禁」が常識だったが、高田馬場の「天壇」という店では「先ヅモ推奨」とルール説明されて驚いた。
まだ私がフリー慣れしていなくて、3回目ぐらいに行ったのがその店だったのだが、打牌したら2秒ぐらいでツモ番が回ってきた。私がツモった時点で下家、対面、上家の順で先ヅモが行われ、盲牌したまま胸の前あたりで腕を止めて待っている。で、私が打牌すると同時に下家がその牌をツモ切り、対面もツモ切り、上家もツモ切るから、正確に言うと2秒も経っていなかったと思う。 面白いのは先ヅモにもマナーがあるようで、決して手牌にはくっつけない。
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