「龍龍」プロ協会参戦の裏事情
【大きな反響があった】
9月29日に日本プロ麻雀連盟公式麻雀サイトの「龍龍(ロンロン)」オフィシャルアカウントが以下のツイートをした。
要するに日本プロ麻雀協会の所属選手に、連盟プロ同様「プロとして」参戦してもらえるようになる、という話である。
これまでも参戦することに何ら問題はなかったのだが、連盟の選手以外は「プロ」という表示がされなかった。(P)マークがついて顔写真が表示されるのは連盟の選手だけだった。それが変わるよ、ということなのだが、当然、連盟が協会に無断で進めたわけではない。
事前に協会側に意図と企画内容を説明し、合意をしていただいた。
その上で協会から所属選手に連絡をしてもらい「龍龍」の通常プレーや大会に「プロとして」参加できるようにしたわけである。
その発表を行ったところ、大きな反響があった。
この原稿を書いている10月2日15時40分時点で、377件の「リツイート」、111件の引用ツイート、1,160件の「いいね」がつけられている。
色々なご意見が寄せられているが、一部を紹介したい。
もちろん、2004年の「ロン2(龍龍の前身)」のサービス開始当初から、他団体の選手が参戦してはならないという決まりなどなかった。
だが、連盟が運営するサービスであるため、普通は連盟に所属するプロに「プロとしてのメリット」を与えようとするのがスジである。だから「公式には連盟プロのみが参戦」というのが普通の姿だ。
現時点では成績などは関係なくプロと同卓することができる。ただし、プロが参戦している「モード」を選ばなければならない。現状はどの「モード」も成績などに関係なく自由に選べるようになっている。
【このタイミングで参戦する理由】
協会プロ参戦の理由やタイミングについても、様々な憶測が飛び交っている。
想像力をかきたてられるような面白いツイートばかりだが「事実」を知っている者からすると「地味な理由ですんません」としか言いようがない。
実は「他団体による」参戦については、かなり前から企画されていた。
「ロン2」は2004年にサービスを開始してからしばらくの間は、モードを新設したり三人麻雀を実装するなど「進化」してきた。
だが、ある時期から開発が滞るようになる。
「ロン2」の運営会社としては色々とやりたいことはあったのだが、思うように開発が動いてくれなかった。
次第に、色々な意味で時代に合わなくなってきた。
今から約5年前ぐらいだろうか。「大幅なリニューアルをする」ことを決断し、かなりの資金を投入したのだが、それでもうまくいかなかった。
その時点から、森山会長は「他団体の選手も参戦できるようにしたい」と言っていた。
それ以前にも「他団体の参戦」は考えられていたが、たとえば協会とセガ「MJ」との契約関係などに配慮して、こちらから声をかけることは控えていたのである。また、仮にこちらが声をかけたとしても「他団体側が参戦したいと思うかどうか」という問題もあった。
そういったもろもろの問題があって、とりあえずリニューアルが成功したら他団体にオファーしようという話になっていた。
「リニューアルしたら」というのは色々なタイミングに設定されていた。主にMONDOTVで流されているCMを新しくするのも「リニューアル」がタイミングだった。
だが、一向にリニューアルが進まなかった。またしても開発が思うように動かないのである。
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