若手プロに知ってもらいたいこと 魚谷侑未の九蓮宝燈狙いの是非
【反論しちゃダメ】
2月14日のバレンタインデーのMリーグで「セガサミーフェニックス」の魚谷侑未選手が放った一打が話題になっています。
南1局の親番で6巡目にピンフ一気通貫のテンパイ。待ちは六九萬で、下家が3巡目に五萬を切っており、上家が2巡目に九萬と、4巡目にドラの9ソーを切っています。対面は字牌と3ソー1ソーを切っています。
六九萬待ちが悪いという根拠は特にありません。下家には同じ六九萬が危険牌だという見方もできます。端っこの9ソーとはいえ、5,000点しか持っていない北家がドラを切っているので、そんなに遅い手だと考えない方が良いでしょう。
だからまあ、普通はリーチですよ、誰がどう見ても。親満あるし、ツモって裏ドラでハネ満になるし。
3着以下がハコテン付近なので、あまり下に落ちる危険は考えなくて良さそうですが、それでも赤入りルールなら油断はできません。役満をアガれなくてもトップは狙える点差です。
でも、魚谷さんは西を手に残して打七萬としました。
ピンズのメンチン、メンホンを狙ったのです。もっとうまくいくと役満・九蓮宝燈になるかもしれません。9ピンを連続で引ければ、純正九蓮宝燈の9メン待ちになります。
みなさんはどう思いますか?
私は「ああ、魚谷も人間なんだなあ。たぶん、何となくこれはイケる! と思ったんだろうなあ」と思いました。
ただ、それだけのことじゃないですか。
で、これがアガれなくて勝利を逃したとしましょう。それはもう、とにかく負けたらファンやチームに申し訳なく思いますよ。
逆にアガれて勝てば安心しますよ。九蓮宝燈アガったら、ファンのほとんどの人は大喜びじゃないですか。
それを承知の上で、ファンがとやかく言うのは当たり前なんです。魚谷さんやチームを応援していたのに、負けたから悔しくて言う人もいるのでしょう。
だからその時は「負けてごめんなさい」とか「2着でごめんなさい」と言うだけですよ。
それから、私と同じような「これは普通リーチよなあ」という意見は当たり前にあると思います。リーチするのが普通なんで。これは批判とか非難じゃなくて、普通こうするよなっていうだけの話です。そしてそれは、魚谷さんは百も二百も承知です。初心者でもわかることを、魚谷さんがわからないわけないじゃないですか。
でも、中にはぜんぜんファンじゃないクセに「自分が持っている変なこだわり」を振りかざして「ここぞとばかりに」いじめてくる輩が存在します。
皆さんも学校や会社などで、性格の悪い人がいじめをしているところを見たことぐらいはあるでしょう。
いじめをする人に「やめましょうよ」と言っても、だいたいは「いや、あいつがこういうところがあるから、わからせないと」と言うんです。そしてそれは時に正論だったりもします。
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