ちゃんと理由を説明した醍醐が炎上を鎮火
2024年1月12日 約25万回表示
■炎上度 ★★☆☆☆
■概要
醍醐大がМリーグで打った麻雀に対し「納得がいかない」と怒るファンがいた。その声を受けて醍醐はXでポストをして理由を説明したが、まだ「納得いかない」という人たちがいた。醍醐はさらに「note」の記事を書いて無料で公開したが、それでもやはり「納得いかない」という人は存在した。
【醍醐ワールド】
2024年1月10日に「鳳凰位決定戦」の生放送を見ていたら、コメント欄にやたらと「醍醐大」の名前が書きこまれていた。
どういう背景で何をイジっているのかも分からなかったが、気になって「X」で検索してみたら、どうも1月8日の「大和証券Mリーグ」で何かあったらしい。
第2試合のオーラス。画像の局面で醍醐プロはドラの四萬を勝負せず、打9ソーとした。
この画面では分からないが、上家の日向藍子プロは直前に勝又健志プロが切った七萬をポンして八萬を切っている。勝又は日向より先に2ピンをポンしている。
醍醐はハネ満をツモればトップ。満貫をツモれば2着になれる。この手に中を持ってきてリーチを掛けてツモればハネ満になる。中がこなくても裏ドラがのったり赤5ソーがくればハネ満だ。
また、ラス目の佐々木寿人プロと大きく離れており、仮に日向に1万8千点を放銃したとしても、すぐにラスに落ちるわけではない。
だから「ドラの四萬を勝負してくれ」という視聴者の声もあったのだと思うが、醍醐は1枚切れの中を切った。
その後、1ピンツモ切りを挟んで8ソーをツモってイーシャンテン。さらに上家から出た2ソーをチーして四萬タンキ待ちのテンパイを取った。
そして最後のツモで9ソーをツモってしまったのである。
めっちゃくちゃ結果論で言うと、最初のドラを掴んだタイミングで打中としておき、次に8ソーをツモって打中。2ソーをチーしてドラの四萬を勝負しておけば、9ソーで満貫をツモっていた。
これを醍醐に求めるのは酷で、ツモが1回しかない状態で四萬を切るぐらいなら最初から勝負するだろう。そうするとカン8ソーをツモってメンホンのリーチになるので、結局はアガれていない。
そういうの含めてすべて結果論なのだが、視聴者の中には「その結果に影響されて」何か言う人も必ず存在する。もちろん、結果関係なく、四萬をツモ切らなかった時点で「切るべき」と思った人もいただろう。
私はリアルタイムで視聴できなかったので、番組中のコメント欄にどのような意見があったかは知らない。だが、醍醐がわざわざXでポストしたということは、批判なり意見があったのだと思う。
以下がそのポストの内容だ。
「日向さんの仕掛けが異常で(終局したらトップ、勝又さんへの安牌足りなそうな所から勝又さんからポン)めちゃくちゃ評価高いから千5百や2千9百は無い(というか大体親満想定でした)+テンパイ それに対して自分は巡目深いイーシャンテン、マンツモトップ届かない という事で見合ってないと判断しました」
これを読んでもまだ「納得いかない」という意見があったため、醍醐は「note」に記事を書いた。
麻雀の思考をすべて書くと長くなってしまうし、引用の域を超えてしまうので詳細は記さないが、要するに醍醐は丁寧に「打ち手としての思考」を無料で公開したのであった。
これに対し、読者のリアクションは紳士的なものが多かった。
リアルタイムで発せられた言葉は見ていないが、私が見ることができたこの段階では、麻雀界においては珍しく、まともな批判と議論が行われていると感じた。
それは醍醐に誠意があって、ちゃんと解説したからだと思う。
「将棋とかだと、一手が長いし2人しかいないので、思考をかなり適切に解説してもらえると思うんですよ。でも、麻雀って、スピードが速い上に4人いて、解説者も拾い切れない部分が多いと思うんです。だから僕は、いつも検討配信して、できるだけ細かく話すようにしているんですよね」
私の取材に対し、醍醐本人が語ってくれたように、醍醐の誠実さによって、健全な競技麻雀ワールドが形成されている。
これはとても良いことではあるのだが、私はちょっとだけ怖い。
【欲しがるファンたち】
醍醐とファンのやり取りは、めちゃくちゃ健全なのであるが、でも、中には少し「厚かましい人」も見受けられた。
この記事は7月1日発売の「麻雀界炎上事件簿」に収録する予定です
noteで購入すると400円と少し高いですが、定期購読(月980円)なら今月の記事はすべて無料で読めます
また、7月1日発売の書籍は1,500円ぐらいになりそうです。
今後も少しずつ発表していきます
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