打牌強打反対派と容認派、勝つのはどっち?
【マイクの性能】
10月22日の「大和証券Mリーグ」第2戦で、松ヶ瀬隆弥プロがやった(ということになっている)「強打」が話題になっている。
4人テンパイで、その内3人がリーチという激アツ展開の中、松ヶ瀬がツモアガったのだが、その際、確かに「カシャーン、ダーン!」という大きな音がした。
一度目は、松ヶ瀬の手首のあたりが卓枠のネームプレートの上に「ドン」と当たった時の音だろう。乾いた音がしたのは、卓上のプレートの振動音だと思われる。
二度目はツモアガリを示す時に、卓上に牌を置いた時の音だ。これが、音とモーションによって「叩いた」と表現されている。
これに対して、大きく分けて「強打は許せない」派と「別にええやん」派がいる。
で、私はというと「別にええやん」派だ。
こういうのは程度問題であって、もっと激しく叩きつけたなら「ちょっとやりすぎなので以後気を付けてね」となるだろうが、あの程度なら別に大したことではないと思う。
基準は「(私が)一緒に打っていてうるさいかうるさくないか」だと思うからだ。
確かに、放送上は轟音のように感じた。解説の白鳥翔プロも「カミナリが落ちたみたいでしたね」と表現している。
ただ、毎回言うように、胸につけているピンマイクが、かなりクリアに音を拾うので、実際に対局場で聞くよりも誇張されている可能性はある。
私の言うことが信じられない人は、少し巻き戻して、松ヶ瀬がツモる直前の、高宮まりプロの打牌音を聞いてもらいたい。
高宮は牌をそっと置く、いわゆる「お嬢様切り」をしているが、それでも隣の捨て牌に触れただけで「カツン」とかなり音が響いている。
リアルで打っていて、これぐらいの音がしたら「ちょっとうるさいな」と思うレベルなのだが、実際に現場で聞いてうるさいわけがない。高宮はそっと置いているのだから。
なので、多少は差し引いて考えてもらえれば、松ヶ瀬が卓を破壊するほど叩きつけてはいないことが分かる。
【静寂の美学】
その上で、それでも是非があると思う。
たとえマイクが高性能だったとしても、たとえば小林剛プロや堀慎吾プロなどは大きな音をさせないでプレーする。
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