若手プロに知ってもらいたいこと 自己責任の意味
【ハッキリ言えない理由】
日本プロ麻雀連盟に所属しているプロ雀士は、メディアに出演する際には「メディア対策室」という部署に申請をすることになっています。テレビ番組やYouTubeなどが対象です。
また、その他の仕事については「事業部」に申請をします。麻雀大会のゲスト参加や、オリジナルグッズの作成などの仕事について確認をするわけです。
で、企画書などを見た上で「OKです」か「自己判断でお願いします」のどちらかになるのですが、この「自己判断」が困るという声があるそうです。
出て良いかどうか分からないから聞いているのに「自分で考えろ」はないだろうと。
確かにその通りですが、でも、それ以外の表現がないのです。
「OK」を出したものは「まったく問題がなく、むしろ是非やってください」というお仕事です。その人のためにも連盟のためにもなるでしょう。OKを出した以上は、何かトラブルがあったりしても、連盟としてバックアップします。
しかし「自己判断」という答えをしたものは「ちょっとやばいかもしれない」仕事です。
共演者にイメージダウンにつながりそうな人がいる。
過去に依頼者がトラブルを起こしている。
ギャラが安すぎる。
ギャラがちゃんと支払われるか不安がある。
そのプロ雀士にとっても連盟にとってもリスクはあるがメリットはゼロ。
などなど。色々なケースがあります。
じゃあ「やめなさい」と言ってくださいよと思うかもしれませんが、それも難しいんです。
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