麻雀ルール統一への道 世界選手権との統一
【統一することの意義】
8月末にウィーンで行われた「リーチ麻雀世界選手権」は「WRC(World Riichi Championship)ルール」で行われました。
一発・裏ドラあり
カンドラ・カン裏ドラあり
喰いタンあり
後ヅケあり
ピンフツモあり
ダブロンなし
途中流局なし
親のアガリやめなし
赤ドラはなし
上記のようなルールで、要するに「普通のルール」だったわけです。
「麻雀最強戦」も「モンド麻雀プロリーグ」も、各プロ団体のルールも同じです。「Mリーグ」も赤が入っていること以外は同じです。
よく「麻雀のルール統一を」と叫ばれますが、競技麻雀界のルールは「ほぼ統一されている」と言って良いでしょう。
30年ぐらい前までは、日本中の麻雀ルールは結構バラバラでした。
完全先付ルールだったり、東南まわしではなく東東まわしだったり、ドラが表示牌のネクストではなく現物だったり、流し満貫がありだったり。
それが「近代麻雀」の「バカヅキハリケーンルール(=麻雀最強戦ルール)」や、「さかえ」などのリーチ麻雀チェーンのルールが普及することで、少しずつ統一されていき、現状の「ほぼ統一状態」までこぎつけることができました。
でも、今は「最強戦ルール」とか「モンド杯ルール」という風に、大会ごとに「○○ルール」というものがつけられているために「統一感」がありません。
そこで「WRCルールを軸にする」のはどうか、ということが日本プロ麻雀連盟の理事会で提案されました。
「WRCルール」は日本の競技麻雀界のルールを基にして作られました。
だからすでに「ほぼ統一ルール」なわけです。そして名称は「世界」ですから、最も大きいわけです。
この「世界」ルールを基にして、各大会の「こだわり」の部分だけを明記すればいいのではないかと、そう考えたわけです。
たとえば「モンド杯」であれば、以下のようにすれば良いのです。
・25,000点持ちの30,000点返し
・順位点は1位+20/2位+10/3位-10/4位-20
※その他はWRC(世界選手権)ルールに準ずる
これだけで説明が終わればスッキリしますよね?
もちろん、視聴者のために「一発・裏ドラあり」とかは書いておく必要があるかもしれませんが、少なくとも選手やスタッフが対局中に「これどうだっけ?」と混乱することは少なくなります。
また、雀荘でのルール説明もスピーディになるでしょう。
たとえば。
・25,000点持ちの30,000点返し
・順位点は1位+30/2位+10/3位-10/4位-30
・ハコテン終了
・オーラスの親のアガリやめあり
・同点は起家スタートから順に優位とする
・赤ドラは各5に1枚ずつ
・ダブロン、トリプルロンあり
・オーラスの供託リーチ棒はトップ取り
※その他はWRC(世界選手権)ルールに準ずる
だいたいこれぐらいでこれで終わってしまうんですよ。すごく便利じゃないですか? これ。
まずはプロ団体と、竹書房、MONDOTV、ABEMAなどのメディアが「WRCルール」を軸にすることを表明してくだされば、徐々に全国の麻雀店やファンの皆さんに浸透していくのではないかと考えています。
【まずは連盟とWRC】
とはいえ、まだまだこの案は受け入れられているわけではありません。メディアに対しては、まだちゃんとしたプレゼンをしていません。まずはプロ団体側で意思統一をと思いましたが、一部の団体からは、あまり良いお返事をいただけませんでした。
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