大和証券Mリーグ TEAM RAIDEN / 雷電 連敗の舞台裏
【どんな鬼?】
2月7日の「大和証券Mリーグ」で「TEAM RAIDEN / 雷電」が連続ラスを引いた。
雷電ファンにとっては残念な1日だったかもしれないが、控室に悲壮感はなかった。
長いシーズンを戦っていればこういう日もある。昨年、あまりにもハードすぎるラックに翻弄されたので、そう思えるようになったのかもしれない。
1,200もマイナスしたことを考えれば、今は「天国」だ。放銃して負けることもあるが、今年はまだアガリがある。昨年はほとんど何もできず「不運」という大自然のパワーにやられて終わった。
これは試合後の写真ではない。試合前のものだ。
放送開始前の恒例の取材で、カメラが控室に入った。そしてカメラマンさんに「格好いい本田(朋広)さんを撮らせてください」と言われ「どういうんがカッコええか、具体的に言ってもらえたらボクできるんで。ボクだいたい何でもできますよ」と言っていた。監督はやや呆れた顔で見ていたが、トミーは「王子、本当にできるんですか王子!」と、調子に乗っている本田をいさめるように言った。
本田は「できますよ、ただし、具体的に言うてください」と反論していた。
カメラマンさんは優しく笑って「普通にしていただければ本田さんはカッコいいんで大丈夫です」と助け船を出した。
インタビューを受けている間、私の余計な発言が入ってしまった。申し訳なかったが、そこは編集でカットしてもらうようお願いした。すると本田は「大丈夫です。オレ、カットされる鬼なんで」と言った。
カットされる、鬼?
どんな鬼や、どんな日本語や、それ?
「わからんですか? ようカットされる、いうことです。いっぱい撮られるんに、なんでか放送では全然使われへんのですよ、ボクの映像は」
それが、鬼なん?
「はい、カットされる鬼ですわ」
【雷電ファンの素晴らしさ】
本田はいつもの本田で、いつものように試合に臨んだ。
これまで20試合で11回のトップをとってきたが、今日はラスだった。
そういう日だってある。
続いて萩原聖人プロが出て、同じくラスだった。1日で2ラス。そういう日だってある。
大したことではないのだが、ファンは悔しい。やっぱり勝つ姿が見たい。
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