若手プロに知ってもらいたいこと 二階堂瑠美の変顔はありか
【ダメに決まってる】
結論から言うと「なし」です。
特に、初対面の人と打つ場合などはやめておきましょう。嫌われたり怒られたりすることもあります。
ま、当たり前ですよね。こんなことは、わざわざ他人が言うことではありません。麻雀じゃない他の場面でもやらないじゃないですか。たとえば打ち合わせとか。初めて会った人とごはん食べる時とか。そういう場で「変顔」しないですよね。
だからこんなもんは常識であって、わざわざ書いて発表することじゃないんですよ。
ではなぜやってしまう人がいるのか。それはもう「なっちゃう」んですよ。
二階堂瑠美以外に「変顔」をしてしまう人が2人います。1人は元女流桜花の川原舞子です。彼女は「最強戦」で「変顔の女王」というキャッチをつけられるほど変顔をします。でも、もっとすごいのが小笠原奈央です。彼女とは様々なタイトル戦の予選で当たりますが、ふと見ると舌をベローンと出していたりします。笑いをこらえるのが大変なので、できるだけ見ないようにして打ちます。
3人に共通しているのは「無意識にやっている」ということです。これも当たり前ですよね。
大事な麻雀の対局中、わざと変顔する人なんかいないんですよ。本人なりに集中してやっている結果、そうなってしまうんです。
大昔の話ですが、瑠美と妹の亜樹と一緒に電車に乗っている時、瑠美の顔をふと見ると、唇をヒヨコみたいにしてピヨピヨしていたんですよ、ずっと。かなりのスピードでピヨピヨしていました、ずっと。
私は「変なクセになるからやめた方がいいよ」と言ったのですが、亜樹は「瑠美ちゃんのこういうの昔からだから直らないですよもう。あきらめてください」と言われました。
瑠美は「えへへへへ」と言っていました。
まあ、電車の中だから「この人だいじょうぶかな」と思われるだけで済みますが、プロが麻雀中に、となると話が違ってきます。
川原は通り名とは反してしまうのですが、変顔を極力しないよう努力したそうです。それでも出てしまう時があるのですが、そうやって変顔を抑えたことで女流桜花のタイトルを獲得しました。もしかしたら、変顔はかなり不利なのかもしれませんね。
対局中はツッコめないので、小笠原には試合終了後「めっちゃベロ出てたで」と言うのですが、そのたびに真顔で「すみません! 本当にすみません!」と謝ってきます。
いや、謝らなくてええんやけどね、あまりにもすごかったから。白目むいてたし。
「ああすみません! 無意識になっちゃうんです!」と、すごく謝ってくるので可哀想なのですが、本人は直したいみたいだから、気がついたら言うようにしています。
【ダメな理由】
私は対局中の変顔は「なし」だと思いますが、これは少数派の意見なのでしょう。現状、禁止はされていません。
また、私は「なし」だと言っていますが、変顔をされたからと言って嫌な気分になったり不快に思うことはありません。ただ、面白いだけです。
これは私個人の意見であって、ルールは主催者が決めることです。だからまあ、やりたい人がいたらやってもいいということになりますよね。
でも、私は若手プロの皆さんには変顔を推奨はしません。
えっと、ちょっと待ってください。わざわざ「変顔を推奨はしません」と書いていることがおかしくなってきたので続きが書けなくなってきました。
えっと、当たり前なんですよね、これ。何度も言いますけど。
まず、第一に変顔はわざとやるもんじゃない、ということです。
いやー、これもおかしいな。
変顔はわざとやるもんじゃない。それも当たり前なんですよ。誰も対局中にわざと変顔はしません。
とにかく、変顔はやらない方が無難です。もし、今の時点でそういうクセのある人がいたら、直した方が無難ではあります。
これまた当たり前すぎて書くのが恥ずかしいのですが、変顔がダメな理由を挙げてみましょう。
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