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大和証券Mリーグ 黒沢咲の【中】ドラドラ完全スルーについて

【驚愕のアンケート結果】

 「大和証券Mリーグ」2023年の開幕戦で、黒沢咲プロが「麻雀史に残るアガリ」を見せた。
 いや、ぜんぜん大袈裟ではない。私がその局面スクショ画像をツイートしたら「結構あり得る」みたいなコメントを結構いただいたが、私の正直な気持ちは「ほんまにぃー?」である。
 私は20歳から雀荘に毎日のように通いつめ「麻雀企画集団バビロン」に入る27歳まで、トータルで3万半荘ぐらいは打ってきた。その後も様々な麻雀対局を観戦してきたが、2巡目ドラドラ2シャンテンからの役牌ポンを2枚ともスルーした人を見たことがない。
 もちろん、私が分からないところで、対戦相手の誰かがそういう手筋をとっていたかもしれないが、アガられればさすがに分かる。私がボーっとして気づいていなくても、だいたいの人は「これ2枚ともフカしてうまくいったぜー」と自慢をするはずだ。今ならマナー違反だが、当時それぐらいは皆言っていた。
 だから、私が打った相手、約3,000人の中に1人も「黒沢手順」を踏めた人はいないと断言できる。
 ぜっっっっっったいにいない。

 いたとしたら、徹夜麻雀で半分寝ていて、うっかりスルーしたケースが2、3あるぐらいだろう。
 それぐらい「これはさすがにポン」なのである。

 
 ところが、アンケートをとったら12%以上の人が「どちらも鳴かない」と答えた。

 えええええ?

 4,604人もの人が投票してくれたので、数にすると580人である。

 もちろん、色々な意見があってしかるべきだ。色々な打ち方がある。
 
 しかし、それにしても、ポンすれば3,900点確定で「もしかしたら満貫になるかも」のイーシャンテンなのである。
 それを2枚とも鳴かずに落としていくなんて、私には信じられなかった。アンケートの結果も、そういう答えが10%を超えるとは思わなかった。

【ご本人に取材してみた】

 だが、黒沢咲プロ本人にとっては「そんなに変わった打ち方でしたか?」というぐらいに「普通」のことだったらしい。

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