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子供に麻雀を教えるのは極悪非道か

【プロ雀士たちはどう思っているのか】

 何が火元か分からないのだが、要するに「小学生ぐらいの小さな子供に麻雀を教えるべきかどうか」みたいな議論が「X」上で行われている。
 ちなみに私が最初に目にしたのはこれ。

 さすがに「極悪非道」は言い過ぎかもしれないが、実は麻雀界の中でも「是」と「非」に意見が分かれている。
 私の周囲で最も極端に「非」という姿勢を見せているのが森山茂和日本プロ麻雀連盟会長だ。
 理由は「麻雀は面白過ぎるから勉強しなくなる」「麻雀のせいで偏差値の高い大学を中退したプロ雀士がたくさんいる」「いつか賭け事としてプレーするかもしれない」というもので、だいたいは「X」で「非」サイドの意見を言っている人と同じである。
 森山会長よりも、もう少しソフトな「非」の意見をポストしたのは千葉みほプロ。

 自分のお子さんには教えていないとしつつも、どうせいつかやるだろうし、その際に「ちゃんとした教室」があるのはありがたいと結んでいる。
 私自身はどちらかというと千葉さん寄りだ。

 森山会長の意見は古いと思う。
 今の子供たちの周りには、麻雀よりも、もっと中毒性の高いものがはびこっている。麻雀のようなアナログゲームなんかよりも、脳の報酬系を計算ずくで刺激してくるゲームなどのコンテンツがあふれているのだから「麻雀が面白過ぎる」という発想は古すぎる。
 それに、千葉さんが言うように、親が隠そうとしても隠し切れないのが現実だ。ルールを覚えようと思えばネット検索できてしまうし、そういう行動を取っていたら、ネット麻雀の広告だって出てくるようになるだろう。
 もう「やってほしくないから禁止」ではなくて「なぜやってほしくないのか」を教えて「良くないと思われる場所」に行かせず「比較的安全な場所」に行かせた方が良い時代だと私は思う。
 それが千葉さんの言う「ちゃんとした教室」である。

【賭け事は悪いのか】

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