起家マークは初心者の参入を妨げるのか
【いずれなくなる運命】
「麻雀初心者の殿堂」を謳う雀荘「ベルバード」が以下の声明を出した。
起家マークは東場と南場を表示するもので、南入の際に起家が引っ繰り返して使う道具なのだが、これを「返さなくていいようにする」というものだ。
今どきの麻雀卓は中央のサイコロボックスに東場と南場が自動的に表示されるようになっている。
だったら今すぐ引っ繰り返すのはやめようと。
初心者が「起家マーク引っ繰り返してください」と言われることが多いので、引っ繰り返す義務をなくせば問題は解消する。そういう考え方だ。
実際、私がプロの公式戦で27年間打ってきた中でも、10回や20回ではきかないぐらい「南場にしてください」と指摘したことがあるから、初心者なら毎回のように言われてもおかしくはない。
なかなか合理的な判断だと思われる。
これに対し、KADOKAWAサクラナイツのスポンサーとしても有名な和菓子の「一久」の社長が以下のような意見を発信した。
こちらは「初心者に優しくするのは賛成だが『できなくて良いよ』を増やし過ぎた場合、後でその人が困ることになるのではないか」という考え方である。
これ、どちらが正しいのだろうか。
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