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若手プロに言いたいこと 鈴木優最高位の「公開お説教」の読み方

【席だけツイートの是非】

 すでに削除されてしまったツイートなのですが、最高位戦に所属する若手プロAさんがリーグ戦で負けた後に「座った席が良い人に高い手をバンバンツモられて負けた」とツイートしました。
 これはおそらく冗談のつもりだったのでしょう。6巡目以内に「親満、親ッパネ、役満!」とツモられたら「この席に座りたかったなあ」と思う人はいると思います。そしてそれをプロ雀士として発信するのも、私は絶対にダメだとは思いません。
 ただ、こういうのは「ウケるかどうか」に尽きるんです。受け手側がどう受け取るかによるんですよね。

 たとえば、オリンピックに出るようなすごいアスリートが銅メダルを獲った後に「楽しめました」と発言しても、叩かれることは少ないでしょう。
 誰も真似できないような凄いことをやった人が「楽しんだ」というのは、その辺のおっちゃんの「楽しんだ」とは全然違うことがわかるからです。
 たまに、読解力のない人が「楽しんだ? そうやって真剣にやらないから金メダルじゃなくて銅メダル止まりなんだよ!」と批判するかもしれませんが、普通の人はそうは思いません。銅メダルだって、人類の頂点に限りなく近い存在だからです。
 
 麻雀の世界と比べるのは失礼かもしれませんが、似たような現象はあります。

 たとえば先ほどの「席が良かった奴に負けた」というツイートも、発言者が藤崎智プロで、良い席に座ったのが佐々木寿人プロなら少し話が違ってくるんです。

藤崎智-tile

 狭い麻雀界の中での話ではありますが、藤崎さんと寿人の関係性を知っているファンはそこそこいるでしょう。そういうケースであれば、笑ってくれる人も多いはずです。
 
 もし、知らない人でも、発言者の名前を検索すれば「ああ、色々と勝ってる強い人が冗談で言ったのね」と察することができると思います。

 しかし、これでも多少は「ギャンブル」です。ウケなかったり、プチ炎上する可能性はあります。
 だからこの手のネタは発言しない方が無難なのですが、それでも「笑わせたい」というサービス精神でトライして、少し火傷してしまう人がいても、私は嫌いにはなれません。

 もちろん、失敗した時に人を傷つけるような内容は最悪ですので注意が必要だとは思います。

 ちなみに、件のツイートをした人は、もしかしたらものすごく強いのかもしれませんが、まだそれを世に証明できていません。
 だから「プロとしてどうなの」という批判があがりましたが、だいたい予想通りの結末ではありますね。

 皆さんも何かを発信する際は、自分を客観視して、どう見られているか、どう思われそうかを考えてから行うようにしましょう。

【最高位の助け舟】

 それに対して、鈴木優最高位がツイートでリプを返しました。

 これも現在は削除されているので詳しくは書きませんが、要するに「どんな負け方でも負けたら自分のせいだよ。気持ちは分かるし俺も昔はそうだったけど、強くなるしかないんだから腐らず麻雀頑張ろうぜ」みたいな内容でした。

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