プロ団体によるSNS規制はあるのか?(文・黒木真生)
【ダマおじさんとのやりとり】
「麻雀最強戦2021・男子プロ最強新世代」に出場するのは、初めて「最強戦」に出る若手プロたちだった。
だが、彼らはその試合の対戦カードが大会公式Twitterアカウントから発表されて1日経過しても何もコメントせず、リツイートすらしなかった。
それに対して私が「ヤバイ」とか「あかん」とかいうnoteの記事を書いたのだが、それについてまだ少し「あーでもない」「こーでもない」と意見が交わされている。
中でも、この記事を書くきっかけとなったのが、ダマテンおじさん@少牌人(以下ダマおじさん)とのやりとりである。
この人の言っていること、もっともなのである。
ただ、私は「セルフプロモーションしろ」と説教はしていない。また「問題発言したら殴るぞ」ということもない。
もちろんこれは冗談半分で書かれているのだが、立場上「違いますよ」と言わざるを得ない部分があった。
私が決して「セルフプロモーションしろ」と説教しないのは、選手が頑張ろうが頑張るまいが、私にはあまり影響がないからである。仮に中村慎吾プロが急にセルフプロモーションを頑張って、有名になって仕事が増えたとしても、私には1円も入ってこない。慎吾が金持ちになるだけなのである。
もちろん、有名になった慎吾が本を出すから編集を担当することになってギャラがもらえるとか、慎吾のことをnoteに書いて私がお金をもらうという可能性はある。が、別に慎吾じゃなくても、すでに活躍されている魚谷侑未プロとか白鳥翔プロに「お仕事くだせえ」と手もみしながら近づけば良いだけなのである。
あの時に私がnoteで書いた理由は
「私の会社『バビロン』が下請けとしてかかわっている『最強戦』を盛り上げるため」と
「もし、面倒くさいというだけの理由でリツイートすらしないなら、しといた方が良いよ」
という一種のお節介であった。
だから「私はTwitterなんかやりません」というポリシーなどがあるなら何も言わないし、やる必要も全然ないと思う。
ただ、私は20年以上プロ雀士という人種を見てきて「どうせ面倒くさいだけでしょ」という「偏見」があり、そしてその「偏見」がほぼ間違いなく「真実」だと確信しているからそういう行動をとったのだ。
結果、皆さんがTwitter上で思いのほか盛り上げてくださって、急にツイートの回数が増える人がいたり、前と変わらず、ぜんぜん発言しない(中村)慎吾プロのような人もいた。
私は別に慎吾に「ちゃんとやれよ」とは言わない。それも個性だし、まったく問題ないと思う。
逆に、Twitterでのアピールが強すぎだなーと思う人もいるし、この人はそっち行かない方が良いのになーと思うこともあるが、それは私の感想であって、正しいとは限らない。だから黙って見ている。「最強戦」を離れたらその人とは元の「プロ雀士同士」という関係に戻る。その人を「商品」として扱う期間が過ぎれば、ある意味で私とその人は商売敵になるのだ。
大会が終了してもワタル王子のことは書かせてもらったが、それは「最強戦」の副産物であり、有料記事でネタにさせてもらったにすぎない。
ワタル王子は良い人だから「扱っていただいてありがとうございます」とお礼を言ってくれたが、お礼を言うべきなのは私だ。メリットは私の方にあるのだ。
ここでふと思う。
もし、選手の皆さんが自主的に無言リツイートだけして終わりという事務的な告知活動をしていたとしたら、私は何も言わなかっただろう。
すると、もしかしたらTwitter上のファンの皆さんもあまりそれについて触れず、そよ風のまま当日を迎えたのかもしれない。
ということは「8人全員で示し合わせたかのようにまったく何もしない」という行為が、実はめちゃくちゃ良いセルフプロモーションになったのではないだろうか? そうだとしたら、皮肉な話である。
【問題発言したら殴られるのか?】
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