若手プロに知ってもらいたいこと④ なぜプロ団体がこんなに多いのか【中編】(文・黒木真生)
【どいーんに聞いてみた】
いきなりですがお詫びがあります。タイトルが(中編)となっているのでお察しいただいているかもしれませんが、今回で完結できませんでした。
次の(後編)で終われるとは思うのですが、取材して新しいネタが入ってきたりすると、また長くなってしまう可能性もあります。なにとぞご了承ください。
さて、こちらは約束通りとなりました。
日本プロ麻雀協会設立について、梶ヤンこと梶本琢程さんにお話を聞いてみたのですが、私がぜんぜん知らなかった話が出てきました。
これはと思い、久しぶりにプロ協会を設立した張本人である、どいーんこと土井泰昭さんに連絡を取り、お話を聞いてみました。
プロ協会を設立する前に、土井さんは最高位戦の代表選挙に立候補していました。
しかし、土井さんは落選しました。
そこで理事会に「もし代表に選ばれていたら推し進めたかったいくつかのプラン」を提案します。
その一つが「女流最高位戦」でした。
当時の最高位戦プロテストのハードルは高く、女性で合格できる選手がなかなかいなかったのですが、土井さんは「将棋の女流合格のような特例を設け、女流最高位戦にのみ出場できるようにしたらどうか」と提案したのでした。
また、団体名称を「日本プロ麻雀協会」に変更する案も出しました。「最高位戦」はあくまでもリーグ戦の名称なので、麻雀ファン以外の外部の人からは分かりづらい。このままではずっとマイナーなので、当然「最高位戦」という日本一のタイトル戦と名称は残しつつ、団体名を「日本プロ麻雀協会」とするべきだと提案したのでした。
それから、毎日コミュニケーションズ(現マイナビ)との麻雀ゲーム事業提携案も議題として出しました。ゲームソフトとインターネット麻雀の企画で、団体として協力しましょうという話でした。
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