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若手プロに知ってもらいたいこと ちゃんとMリーガーを目指せ


【間に合う人になれ】

 ここ数年、日本プロ麻雀連盟の入会審査に立ち会っている。
 「Mリーグ」が発足した2018年以降、志望動機の欄に「Mリーガーになりたい」と書く人がほとんどで「まあ、そんな簡単じゃなけどね」とは思いつつ、そうやって若者が高いところを目指してくれるのはありがたいと感じていた。若い子たちが色々と面白いことをすることによって、プロ麻雀界が活性化すれば、ファンも楽しいし私も商売がやりやすくなる。
 が、最近、なんか下火だ。「Mリーグ」はどんどん盛り上がっているのに「Mリーガーになりたい」と言っていたはずの若手が静かだ。テスト生たちも「Mリーガーになりたい」と書く人が徐々に減ってきている。
 別にMリーガーになることだけがプロ雀士の目標ではないから、それはそれでいいのだ。
 だが、すでに「Mリーガーになりたい」と書いた人たちが、なろうとしていないのが気になる。
 「Mリーグ」が発足して丸6年が経ったが、誰一人、若い子がMリーガーになっていない。なりそうな気配すらない。
 なんでかなと。
 もう「どうせなれない」と考えて諦めてしまっているのだろうか。
 プロの世界に入ってから、その難しさに気づいて挫折してしまったのだろうか。
 もちろん、簡単になれるものではない。そんなのは当たり前で、誰でも知っている。
 現状9チームしかなくて、4人ずつだから36人しかMリーガーにはなれない。
 2年連続レギュラーシーズン敗退なら選手入れ替えというレギュレーションはあるが、せいぜい、毎年1人か2人しか「新Mリーガー」は誕生しない。
 そこに自分が入る「ビジョン」が見えないのだろう。
 だから、どうしたらいいかも分からないし、ある程度わかっていたとしても、やる気になれない。
 そういう人が多いのではないかと思う。

 でも、もし1年後とか2年後とか、あるいは3年後ぐらいに「Mリーグのチームが一気に4つ増えます!」となったらどうだろう。16人も一気に新しいMリーガーが増えるのだ。
 急に「やっぱり頑張ろう!」という気持ちになるのではないだろうか。
 もし「僕はそうかも」と思う人がいたら、ハッキリ言って申し訳ないが、君は向いてない。
 麻雀に向いているかどうかは分からないが、少なくともMリーガーには向いていない。
 今からでも考え方を変えれば間に合うかもしれないが、何かが起きてからとか、ニュースが聞こえてきてから「頑張ろう」という人は、だいたいが「人生の色んなことに間に合っていない」人だ。
 何かになれる人は、そうなれるように間に合わせてきている。
 それをまず理解しないと、すべてが手遅れになる。

【間に合いつつある人】

 次にチャンスが来た時に、間に合いそうなのは、こういうことができる人だ。
 

 この、一見しょうもない「じゃれあい」みたいなポストから「Mリーガーになるための資質」が読み取れる。

阿久津翔太

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