若手プロに知ってもらいたいこと 「読めない人」にならないための心得
【捨て牌よりも日本語を読む方が簡単】
前回の私のnote「『女流プロ最強新世代』も来年はなくなるかも?」を、ちゃんと読んだのか読まなかったのか分かりませんが、明らかに「読めていない人」が何人もいました。
あれをつかまえて「パワハラだ」というのは、明らかに日本語が読めていません。もしくはパワハラの定義を知らないかの、どちらかだと思われます。
では、母国語をちゃんと読めていないというのはどういうことでしょうか? 色々と理由はあるのですが、それを今回は解説したいと思います。
皆さんの職業は「プロ麻雀士」かもしれませんが、日本語を使って仕事をするわけですから、やっぱりちゃんと「読める」方がいいですよね。
また、私が言う「読めない理由」には、ただの言語能力だけではなく「人としての構え方」みたいな話も含んでいます。
たぶん「構え方」が分かれば、麻雀の捨て牌を読むよりも簡単に日本語は読めるようになると思うんです。
日本語が読めない人は、大きく分けて3種類います。
1つは、日本語の文法が分かっていないケースですが、これは仕方がありません。「主語が述語にかかる」という基本から学ぶしかないので、ここでは省略させていただきます。
【②文字が読めない人】
日本語の長い文章を読むのがおっくうな人も存在します。読もうと思えば読めるのですが、面倒くさくて嫌なのです。
そういう人でも「文句は言いたい」というモチベーションだけがあったりします。
だから「見出し」とか「タイトル」だけを読むというか見て「パワハラだ」とか「男女差別だ」という発言をしてしまうのです。いきなり。
これって「私は文字が読めない人間です」と言って回っているようなものですよ。絶対に真似しないようにしましょう。
かなり前にも、私にTwitter上でつっかかってきた人が「明らかに中身を読んでないやん」という状態だったのですが、それを指摘すると「昔読んだ」とか「普段は読んでます」と言ってきました。なぜそんな見え見えのウソをつくのかわかりませんでしたが、ネット上でイキりたいだけの人も存在するのだなーと思いました。
プロ雀士の中にも、文字が読めない人がいるかもしれませんが、あまり気にする必要はありません。
契約書とかを読むのが面倒でも、誰かに読んでもらって要約してもらえば良いのです。
面白い小説を読む機会を逸するのはもったいなく思いますが、それは文字を読むのが好きな人の理屈でしかありません。
気にする必要はないと思います。
ただ、読んでいないものを「読んだテイ」で批判するのは本当に恥ずかしいのでやめましょう。だいたい、最近のタイトルや見出しは、中身とちょっと合わないことも多いんです。簡単にワナにかかったら、カッコ悪いですよ。
と言いながら気づきましたが、そういう人はここまで読んでないですね。
【③偏見で文章を変えてしまう人】
実は、このパターンが一番多いように私は思います。
ただTwitterを眺めての体感でしかありませんが、文章に限らず、人の話、映画やドラマなど、何に対しても「偏見によって脳内で言葉を作り替えてしまう人」がものすごく多いんです。
たとえば私の前回のnoteなら「どうせ若い女性プロが相手だからと、オッサン2人がイキってんねやろ?」という偏見です。
その偏見を持って文章を読むと、女性プロ可哀想! 別に告知なんかしなくてもいいやん! 告知は主催者側の広報とかがすればいいやん! 責任をなすりつけるな! 大会がなくなるといって脅すな! という感情が沸いて出てくるのです。
もしこれが、若い女性ではなく、パっとしないオッサン雀士だったらどうでしょうか。
たとえばプロ歴は20年を超えているけど全然勝った経験がなく、醜く太って脂ぎった顔をしている。そんな8人が最強戦に出ることになったけど、全然告知していない。それに対して、私が同じ記事を書いたとしたらどうでしょうか? 果たして、何人の人が同じように怒りをあらわにするでしょうか?
「いや、俺は公平だから同じリアクションをする」と言う人もいるかもしれません。
でも、選手が反論したtweetに対し「立場が弱いのに反論できて偉い」という発言がありました。
これがまさしく偏見の証拠です。
「立場が弱いのに」というのは、どういう意味でしょうか?
よーく考えてください。
今回出場する女性プロたちは立場が弱いのでしょうか?
主催者よりも立場が弱いのか、他の選手、たとえばMリーガーと比較して立場が弱いのか?
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