醍醐大 孤高の一打vol.8 好調・醍醐の、繊細なリーチ判断の思考を探る
「自分は人が驚くような打牌をすることが多いが、そこには必ず理由がある」と語る、セガサミーフェニックス『孤高の探究者』醍醐大。本企画では、昨シーズンに続き彼が繰り出す一打の思考に迫る。
悲願のMリーグ入りを果たし迎えた昨シーズンは、悔しい▲214.4ptでフィニッシュ。
「昨シーズンのトップまでの長い道のりは本当に思い出したくないくらい辛かった」と語る醍醐。チームはレギュラーシーズンで敗退し、オフシーズンには引っ張ってきた魚谷侑未・東城りおがチームを離れることになった。
オフに新戦力2名を迎えたセガサミーフェニックスは開幕1ヵ月を経て、非常に順調な滑り出しを見せている。新加入の竹内元太が連勝でポイントを伸ばすと、醍醐・茅森早香も初トップを獲得。序盤は苦しんだ浅井堂岐も5戦目でトップを奪取し、全チームのなかで全員トップ一番乗りを果たした。
控え室は部活動さながらの円陣を組み、応援中も明るくうるさすぎて注意されるほどにぎやかに。対局終了後も選手の生の声を届け、より明るい印象をファンや外部へ与えていく。
「新加入の元太が盛り上げ役になってくれていて、僕も含めみんなもリラックスして試合に臨めているんじゃないかと思います。チームの雰囲気も非常に良いです」と醍醐も語るように、試合に臨む上でのメンタル面は充実しているようだ。
さて今回は2024-2025シーズンMリーグ3戦目となった10/14(火)第2試合(亜樹・醍醐・多井・浅見)での、醍醐のリーチ判断の場面について、思考を詳しく振り返る。(取材・構成:成田裕和)
■「うれしい変化を待つダマテン」
開局早々に醍醐にテンパイが入る。子方でドラなし役なし・愚形の手牌だが、この時の醍醐の思考はどういったものだったのだろうか。
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