EX風林火山・藤沢晴信監督連載「監督はつらいよ」第4回「藤沢監督、解任の危機!?」
■もう少し、冬を楽しみます
こんにちは、EX風林火山監督の藤沢晴信です。
前回の取材から1ヵ月ほどが経ちましたけど、なかなか上り調子にならないですね。先日は瑠美さんが四暗刻をアガって大きなトップを取ってくれて、チーム全体の流れもいい方向に変わるんじゃないか、とか思ったりもしましたけど、そう甘くはないですね。
勝負どころは、きっともう少し先なんでしょう。もちろん早く浮上するに越したことはないですけど、2月か、もう少し早く見積もって1月末か、その辺までなんとかポイントを保っていられれば十分チャンスはあるんじゃないかと思っています。今はもう少し、この冬を楽しんでという感じですかね、根拠のない、負け惜しみ以外の何物でもないですが(笑)(笑)。
■レギュラーシーズン敗退なら監督交代!?
まあ、私としては少し長い目でチームを見ていますけど、このあいだ会社の上の人間と会ったときに
『6位以内に入れなかったら監督は交代するからな』
という温かい言葉をいただきまして(笑)。今までのMリーグでは、成績の問題などで入れ替わった選手はいましたけど、成績を理由に監督が替わるっていうのは今までなかったじゃないですか。今回会社にそうやって言われて、自分の中では『なんてことを、こんなに頑張ってるのに』とは思いつつ、だけどそれはすごく分かりやすいな、とも思いました。
選手は一生懸命やっていて、その結果として成績が悪かったら入れ替わることを覚悟して、試合をしています。EX風林火山で言えば、松ヶ瀬さんに『今年はカド番大関ですよ』といったのは私ですし、そういう観点から言えば、監督はサラリーマンと言っても決して安泰ではなく、やっぱりそういうことを言われるのはしょうがないと思うんですよね。
■選手に伝えたところ・・・
この件は近代麻雀の連載で出ちゃうので、さすがに選手に伝えないと、ということで、直接伝えました。12月16日です。
もちろんみんな驚いてはいましたが、私も深刻な感じにはしたくなかったので、私が一人でしゃべってましたね(笑)。『いやー、こういうことってやはりグループLINEでは言えないですよねー』とか。まあ、みんな返事に困るかなと(笑)。『承知しました!』とか返信するわけにもいかないでしょうし、って感じです(笑)。
その日は松ヶ瀬⇒勝又リレーでまさかの4着-4着。当面のライバルである6位のKADOKAWAサクラナイツは3着-1着で、大幅に差をつけられてしまいました。やっぱり卓上では何が起こるかわからないですし、こういうことを言ったから奮起したとか、プレッシャーかかったとか、そういうことではないんでしょうねー。まあ12月残り3日間6試合でもどうなるかわかりませんので、とにかく冒頭に書いたように、今は冬を楽しむ時期、ということですね。
■ある意味で、Mリーグの成熟した姿なのかも
補足しておくと、この話は今回急に持ち上がったものではないんですよ。ウチのチームは2020-21シーズン以来、賞金を獲得できていないんです。Mリーグに詳しい人からすれば『ファイナルに残れているんだから』と思われているでしょうし、6シーズンで4回ファイナルに残っている、直近2年も連続で残っているわけですから、前も言いましたけど、決して弱いチームではないんです。
でも、実際には去年も一昨年も4位で、賞金は持って帰れていません。会社として『さすがにそれはダメでしょう』ということです。そこの結果に対して言えば、采配という言葉は使いたくはないけど、選手起用に関しての責任は監督にあって然るべきで、その責任を取るということについて、会社に理不尽なことを言われたとは思いません。まあ、他の監督とかには『いや、そんなことやらないでよ』とか言われそうですけど(笑)。
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