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「将妃・藤川まゆが見つめる麻将連合の未来」麻将連合・藤川まゆ

現在行われている「PRINCESS of the YEAR 2025」は、団体の垣根を越えた、女性麻雀プロによるタイトル戦。「シンデレラファイト」のようにキャリアでの出場制限がないことから、若手から実力派を問わず、多くの選手が参戦している。

「麻将連合(まーじゃんれんごう)(※)」の藤川まゆは、昨年12月に同団体の女性選手によるタイトル「将妃(しょうき)」を獲得。本戦に出場すれば優勝候補の一角に数えられるような実績を持つが、今回は選手ではなく、メインMCとして同タイトルに携わっている。彼女はなぜ、MCとしてカメラの前に立つことにしたのか。そして、麻雀プロである彼女が描く、これからのビジョンとは。

※別名:「μ(ミュー)」


■麻将連合の人数を増やさなくてはいけない

麻将連合の女性最上位タイトル「将妃」は、格としては、他団体の「女流桜花」「女流最高位」「女流雀王」「女流令昭位」と並び、団体としても顔の一つになる。各種シードの優遇もあり、麻雀界でも相応の価値が認められているが、他団体と比べると選手の数ははるかに少ない。

2回目の将妃獲得

「麻将連合は人数がとても少ない団体で、選手を増やしていきたい気持ちは団体としてみんな持っています。そもそも『麻将連合って何ぞや?』というところがあって、井出洋介さんや忍田幸夫さん、小林剛さんは有名なプロとして名前が挙がりますが、『それ以外誰がいるの?』となることも多いです。対局のときに『麻将連合ってRMUでしたっけ?』と聞かれたことも何度かあります。

たぶん団体自体をみなさんがあまりご存じないところがあると思っていまして、まずは何をするにも所属する人数を増やさなければいけない、そのためにもまずはプロテストを受験してくれる人を増やさなくてはいけないと、とは強く思っています。ちなみに、年会費が6000円っていう驚きの安さなんですよ(笑)。私が入ろうと思った理由の一つにも、年会費がありました。

最初はとにかく公式戦に参加したいという気持ちのみだったので、所属する団体に強いこだわりはなかったのですが、先輩方や団体にお世話になって、自身が麻将連合のためにできることをしたいなと思う気持ちが強くなりました」

現状、藤川は団体内で「理事」という、団体の意志決定について多少なりとも関われる立場にいる。タイトルを獲ったことが発言力の裏付けになるところもあるだろう。ただ、今の藤川はどちらかというと、自らが実際にアクションを起こす側として動いている。

「最近だと、団体としての認知度向上やプロモーションと言いますか、メディアで皆さんに知られるためにはどうすればいいのかという、広報的な動きも増えています。実際、今だとプロ団体で何かをやろうとなったとき、他の団体さんのようにたくさん人数がいるところですとスキルや使える人脈を持っている人がいるんですけど、麻将連合はその辺がまだまだ足りないのが実情です。

そういった中で何かをしようとなると、一人ひとりの負担が大きくなってしまったり、実現までかなりの時間を要したりしてしまったりというハードルを感じました。なので、まずはいったん私自身が活動を通じて自分を露出させて『藤川まゆ』の認知度を高めていくほうが、話も伝わりやすいですし、何をやるにしても効率がいいのではないかと思いました」

藤川は小林剛のYouTube「こばごーちゃんねる」での活動や、現在行われている「PRINCESS of the YEAR2025」のMCなどの活動をしている。「元々エンターテイナー気質なんで、自分が何かしてみなさんに楽しんでいただくことが大好きなんですよね」と語るように、ポジティブかつアグレッシブな姿勢でさまざまなことに挑戦、SNSも積極的に活用しており、そうした活動によって、特にU-NEXT Piratesのファンの間での認知度はかなり高くなってきているようだ。

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