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醍醐大孤高の一打vol.5~トップ目に立った時のリーチ判断~【文・成田裕和】

「自分は人が驚くような打牌をすることが多いが、そこには必ず理由がある」と語る、セガサミーフェニックス『孤高の探究者』醍醐大。本企画では、彼のオリジナリティーあふれる一打の思考に迫る。
 
1/11(木)第2試合で、醍醐はMリーグ個人2勝目を獲得した。

「めちゃくちゃ嬉しいですね。東場のリーチが実らずもどかしい展開でしたが、南場でポイントを大きく稼ぐアガリができたので本当によかったです」
2勝目に安堵し喜びあふれるインタビューだったが、そこまで至るにあたっては様々な感情が渦巻いていたことだろう。
 
待望の勝利を挙げる過程には、興味深い選択があった。今回は1/11(木)第2試合(たろう・醍醐・内川・伊達)の試合から、トップ目に立った時の南場の手組み・リーチ判断をピックアップする。(取材・構成:成田裕和)

醍醐は南2局の親番で7巡目にリーチを放ち、見事一発ツモ。6000オールをツモりあげ、トップに向け大きく前進する。

「このアガリは本当に大きかったですね。このおかげでこのあと楽に戦うことができました。そしてこの6000オールをアガった次局、南2局1本場です」

リーチをかけなかった理由

私は3巡目にカン3pを引き入れ、14m待ちのピンフか役なしの58m待ち、どちらかにとれるテンパイを入れました。トップ目の親番かつ、2着目のライバル黒沢さんも離れているので、リーチを打つのが普通に見えますが、私の選択は1m切りヤミテン。役アリにもとらずリーチもしませんでした。一見不思議に思える選択かもしれませんが、もちろんこれにも理由があります」

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