井出洋介語る18「ネット麻雀で強い人はヘタ殺し。プロの強さとは違う」
ネット麻雀とリアルの麻雀の違い
近年、インターネットを使った麻雀の対局が盛況だ。ネット麻雀で初めて麻雀に触れてから実際に牌を触る、という人も増えてきたと思う。
ネット麻雀の長所は、基本的にイカサマや先ヅモが絶対にできないことだ。
若い人はそんなことは当たり前だと思うかもしれないが、昭和の時代の麻雀で「イカサマ」「先ヅモ」は頻繁に起こっていたことだ。特に「先ヅモ」は、以前にも書いたように、ゲームを早く回すために麻雀店が推奨していた時代もあったのだ。
ネット麻雀では、仕組みとしてそういうことができない。また、牌がこぼれて見えてしまうこともない。
ただ、最近のネット麻雀ではチョンボも空行為(空ポン、空チー)もない。僕は、これは決してネット麻雀の良いところではないと思っている。(初期のネット麻雀ではチョンボは起こりうる仕組みで、切り間違いによるノーテンリーチもあったが)
勿論、初心者にやさしい利点もあるのだが、プレーヤーが短時間に自分で判断することも麻雀のゲームのうちだと思っている私としては、ロン牌やポン材、チー材が出る度に教えてくれるのは甘やかし過ぎ(?)に感じられる。
ではこのネット麻雀のユーザーたちのうちどのくらいの人がちゃんと麻雀を打てるのかというと、そこはよくわからない。ネット麻雀の高段者でも、リアルでの麻雀が強いとは限らないと、僕は思っている。
ネット麻雀と競技麻雀はゴールが違う
ネット麻雀と競技麻雀の一番大きな違いは、基本的に「誰と戦っているのか」というところだ。
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